[cinema] 映画 『ロボコン』
昨夜は第一回松本映画祭の中で「ロボコン」がリバイバル上映されていたので見てきました。
「ロボコン」から「ロビンちゃん」と連想すると年齢がバレてしまいますが、この映画のロボコンはロボットコンテストの略です。高等専門学校に通う「やる気なし」、「協調性なし」、「根気なし」の落ちこぼれ四人組がロボットコンテストに挑戦する過程で成長していくという予定調和のストーリーです。でも結末は分かっているのですが、この手のストーリーには心動かされてしまいます。
ウォーターボーイズの二番煎じを狙ったと窺えるエンターテイメント作品ではありますが、プロジェクトマネジメントの面からも興味深いエピソードがありましたので紹介します。
この物語の中で小栗旬さん演じる自称天才設計者のイケメン君が二つの大きな過ちを犯してくれます。
まず最初の過ちは「自分の設計は完璧だけど、仲間が製作する部品の精度が悪いから試合に勝てないんだ」とむくれているところです。設計図の目的は設計図として完璧であることではなく、その設計図でロボットが作成できることが前提ですから、仲間にとって実現不可能な設計図など只のゴミです。
でも、この難問は長澤まさみさん演じる主人公の女の子が、やおらやる気を出して解決してしまいます。
しかしイケメン設計者はさらに大きな地雷を踏み抜きます。ロボットの設計変更を部品を作っている仲間に、すぐに伝えなかったがために、一生懸命に作った部品が無駄になってしまうのです。
これは私たちの業務の中でも「手戻り」と呼ばれて一番嫌われる過ちです。作業をやり直すことで時間や工数を無駄にするだけでなく、チームの士気を大きく挫きます。まして連絡ミスで手戻りが発生したなどと言えば致命的です。
ということで、ここまで講釈をたれておけばOKでしょうか?
私は決して単なるアイドル好きではありません。長澤まさみちゃんの語尾を上げるしゃべり方が好きな、ちょっと変わったアイドル好きです。(爆)
開運堂の栗萬
松本市街にある開運堂の栗饅頭です。以前からこのお店のお菓子が美味しいらしいということは知っていたのですが、自分ひとりが食べるために買いに行くというのも躊躇して、食べ損ねていました。
今回、たまたまアパートを移ることになって、大家さんに菓子折りの一つも持っていこうと考えたときに、この開運堂を思い出しました。当然、自分用も購入したのですが、噂に違わぬ美味しい栗饅頭でした。お値段もそれなりですが・・・
私の出身地は京都でして、京都というところは常日頃の御挨拶とか付届けが煩い土地柄です。食べたくもない菓子折りをやったり、とったりして何が嬉しいんだろうと若いころは嫌でしたが、この年齢になると、菓子折り一つで人間関係の潤滑油になるのであれば、菓子折りなど安い安いと思えるようになりました。そう思って京都の和菓子を思い出すと、食せば美味しいし、季節の花鳥風月をお菓子のデザインに取り入れていて見ても楽しめる、話題づくりには格好のアイテムとなっています。こんな風に考えられるようになったということは、私も少しは大人になったということでしょうか?
[gadget] ブックストッパー
本のページを開いたままにして固定する文鎮もどきのギミックです。
すでに10年近く愛用している文房具なので、何をいまさらなのですが、某 IT mediaで紹介されていたので、これ見よがしに自慢してみます。
[event] Open Source Conference 2006 Tokyo/Fall
日時 | 2006/10/28(土) 10:00 - 17:15 |
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場所 | 東京 新宿区 日本電子専門学校 |
主催 | オープンソースカンファレンス2006実行委員会 |
オープンソースカンファレンス2006 Tokyo/Fall に参加してきたのでご紹介します。この手のカンファレンンスや展示会だとネクタイ姿のビジネスマンが多いのですが、このカンファレンンスの参加者にはほぼ無縁。自由業(人)と思しき人、学生さん、制服姿の高校生。企業ブースの担当者も製品のロゴ入りTシャツで参加していました。
LPI試験
特別実施されていたLPIC(Linux技術者認定試験)を、ペンギンのぬいぐるみ目当てに受験してしまいました。私は本当にお祭り気分、お試し気分で受験したのですが、周囲の受験生はかなり本気モードに入っていました。年齢層もそこそこ高くて、仕事でやらされているんだろうな、と思われる女性の数も目立ちました。でもLinuxって、もっと楽しいものなんだけど・・・
そして問題文を開けたら、さらに目がテン。Debianのパッケージ管理の問題が出たのですが、私はVine Linux派なんですが・・・いけない?そのあとの問題に、rpmもaptも出てきたので、広く浅くの知識を求めているのでしょうが、どれか特定のディストリビューションに特化した設問というのはどうなのでしょうか? 男は(女も)だまって、"make install" でしょう、と思っていたら、そんな問題も出題されました。とにかく初級者はパッケージのインストールができればいいのね、この試験の主旨はと思いました。一人ツッコミをいれながら問題を解いていると、スペース区切りのテキストファイルを、カンマ区切り(CSV形式)に変換しなさい。という問題でした。ただしオプションなしという条件付き。オプションを指定すれば、sedだろうが、perlだろうが、rubyだろうが、お茶の子さいさい、なのでしょうが、オプションなし、というのが、この問題の肝なのでしょう。でもPOSIX歴十うん年の私は挫けません。awkでしょ。awkがあれば、perlなんていらないよと時代に乗り遅れた私だけに、awkのデフォルト設定では、スペース区切りをカンマ区切りに変換できることなど自明です。ところが困った。この問題は自由記述式なのです。"awk" でいいの? でも、Gnu/Linuxだと、"gawk"? いやいや、日本語も扱うとなると、"jgawk"?
Linuxに代表されるオープンソース文化って、手段は問わず、やった者勝ちの世界だと思うのです。このような手段の知識を問う資格試験にはとことん合わないなと思ったのでした。
セミナー風景
セミナーはおおよそこんな感じでした。開催場所が東京ということもあって、企業系のプレゼンが多かった気がします。
日本Rubyの会の今後を考える会
日本Rubyの会の会長で、「高橋メソッド」の発明者の高橋征義さんのプレゼンを聞きました。高橋メソッドのプレゼンを期待しましたが、ホワイトボードにアジェンダを書いて、詳細は秀丸エディターで表示された文章に時々、修正や追加を加えるスタイルでした。確に表題は考える会ですから。ですが、Rubyの会の抱える課題は伝わってきました。
今年の6月には、日本Rubyカンファレンンスを開催し、300人規模の動員を行い、企業からの協賛金そのほか、それなりのお金も動かしたそうです。しかし、いまだ日本Rubyの会は任意団体で、お金の管理や組織の運営に課題を抱えているそうです。さりとて、NPOや有限会社として法人化するためには、クリアすべき課題がまだまだあるそうです。また日本Rubyの会の信用力は、Rubyの開発者である、まつもとひろゆきさんの会への個人的信頼に100%依存していて、法人化していくら法律的な信頼を担保したとしても、「ひろゆきさんとの信頼関係がなくなったら、なんの意味もないよね。」というジレンマがあるようです。Rubyのような一人のカリスマによって支えられたプロジェクトには、推進力もあるけれども、課題もいろいろとあるようです。やはり一人のカリスマに頼らない、コミュニティーのサポート体制の確立が大切なのでしょうね。私のような凡人にはどんな貢献ができるのかを考えさせられる会でした。
展示ブース風景
展示ブースの風景です。前回の北海道と違って、ヘリコプタも飛んでいなければ、マラカスを振っている人もいない静かな会場でした。が、メード姿の女性が、無料でジュースを配っていました。は、は、は。
ウダー3.2
宇田さんによる電子楽器 ウダー3.2 のデモンストレーションでした。最初は単なるウケ狙い、キワモノかと思っていたら、演奏は心癒される音楽でした。同じ電子楽器のテルミンに似た音色でしたが、微妙に音程が揺れるのが、味になっていました。現在の課題は、3時間でセンサーがダメになるそうで、それが解決された暁には私も一台買ってみようかと思っています。(お値段次第ですが・・・)
ライトニングトーク
カンファレンンスのお楽しみのライトニングトーク。松江市長の写真の次に、某アイドルの写真が写し出されるギャップが好きです。(もちろん発表者は別です。)
まじめな話で締めくくると、島根県の松江市が"Ruby City MATSUEプロジェクト"と掲げて、地域振興、全国的なコミュニティーの創造を目指している取り組みに興味を惹かれました。まつもとひろゆき氏が松江に居を構えて、仕事をしているということで、Rubyに着目したようですが、地元では新しい宝飾店ができたのかと誤解されたそうです。ではありますが、箱物に終わらない地域振興策の今後に期待したいと思います。
[travelogue] 秋葉巡礼
ケバブ
なぜか急にケバブのお店が増えていました。以前から、自動車での露天販売はあったのですが、たこ焼き屋のような店舗式のお店も増えて、多くの人が路上でドネルサンドにバクついていました。
UVROM
LAOXコンピュータ館の書店コーナーのレジの脇に、昔懐かしいUVROMが並んでいたので、思わず買ってしまいました。書籍 『古典電脳物語』 の関連商品です。
私は結構このUVROMに思い入れがあります。前職では回路設計などをしていたのですが、新人に新規設計を起こす仕事が与えられるわけもなく、既設計基盤の「ちょい変」ばかりやっていました。で、一番問題となるのが欠品となったROMやRAMの代替品探し。十数年前に設計した回路図なので、ROMやRAMもサイズの小さいものを使っています。しかし、何年か経つうちに型の古いICは欠品になって、代替品を探さなければならなかったのです。プリント基板を新規に起こすと数百万円の費用が発生するので、如何に現在のプリント基盤のままで 、ちょこっとジャンパーラインを飛ばして流用できる代替品を探すのかが腕の見せ所でした。
そんな郷愁を抱えつつ、ROMを買ったら、マイコンボードも、ということで、秋月電子でZ80ボードを購入してしまいました。また、無駄遣いだ・・・