ファーストデイの松本
週末のファーストデイということで映画館へと思ったのですが地元の映画館では見たい映画が上映していなかったため、松本まで足を伸ばしました。
今年の8月までは片道510円の通行料がかかった三才山トンネルも無料になったため、松本まで往復する敷居が少し低くなりました。
[cinema] 『スパイの妻』
日本が満州事変から太平洋戦争へと突入していく激動の時代。スパイを疑われた男と、その貞淑な妻を巡って繰り広げられるサスペンス・ミステリー。高橋一生さんが演じる貿易商の男が敵国のスパイなのか正義を求める勇気ある告発者なのか、二転三転する物語の最後までハラハラドキドキさせられます。蒼井優さんが演じる貿易商の妻は世間知らずの資産家のお嬢さんとして描かれているのですが、物語の進展とともに大胆な行動へと駆り立てられていきます。狂っていく時代の中で狂わざるを得ない人、狂っていく時代にも順応して狂った道を突き進む人。いずれにしても、そのゆく先に不幸しか見えない時代を力強く生きた人を見事に描いた作品でした。
[trekking] 紅葉のアプトの道
紅葉が山の上から麓にまで降りてきました。旧信越本線の廃線跡に整備されたトレッキングコース『アプトの道』を歩きながら、紅葉を楽しんできました。
写真は明治時代に建設された碓氷第三橋梁、通称めがね橋。
インフルエンザワクチン接種

数十年振りに季節性インフルエンザの予防接種を受けました。子供の頃は卵アレルギーがあったため、体調が悪いとワクチン接種は控えていました。この冬はインフルエンザに罹ったら、広めてしまったら大変だと、職場の集団接種で打ってもらいました。体がワクチン接種に慣れていないのか二の腕の注射痕が腫れて、子供の頃の懐かしい痛みが続いています。😅
[cinema] 初冬の『アルプススタンドのはしの方』
真夏の甲子園球場の応援席のはしの方で繰り広げられる数時間を切り取った青春映画。地元の映画館にやってきたので二度目の鑑賞をしました。一度目に見たときは、物語の冒頭で先生から肩を叩かれて「しょうがない」と慰められている女子高生の気持ちや思いがピンと来なかったのですが、ストーリが最後までわかっていると最初から切なくて愛おしくて泣けてきました。
[cinema] 『ニュー・シネマ・パラダイス』
地元の老舗映画館「上田映劇」で35ミリフィルム上映をしていたので三連休の中日に見に行ってきました。雰囲気のある劇場の空間と同じ映画を見る体験を共有した観客の一体感で素敵な余韻を楽しむことができました。
ホンダ フィット

新車購入の下取り査定で『1円』をつけられた我が愛車。
購入してから10年以上経ったけれど… 😢
雪かきのときにシャベルで引っ掻いてしまった傷が所々に残っているけれど… 😢
まだ、ちゃんと走るよ! 😠
エアコンだって効いているよ! 😠
ナビだって地図は古いけれど目的地の近くまで連れて行ってくれるよ! 😅
と、アルフォンスに愛情を注ぐ野明のように愛車への愛着が離れません。
新車の納車は年明けになりそうなので、それまでの間は大切に乗ってあげよう。
[cinema] 『本気のしるし』
偶然に出会った謎の女性に翻弄されて、日常から逸脱していく姿を描いた転落劇。作品のキャッチコピーにある「共感度0.1%」は正に当を得ていて、森崎ウィンさんが演じる二股の割り切った関係を続けている男性に対しても、土村芳さん演じる無意識に思わせぶりな態度をとって男性に媚を売ってしまう女性に対しても、一ミリも共感は生まれない、というか、気味の悪さばかり感じてしまう冒頭でした。ところが男性を翻弄する謎の女性の友人の証言で彼女に対する印象がガラリと変えられてしまう現代の『羅生門』のような展開。
薬物使用で逮捕された歌手を叩き、不倫報道された俳優を叩き、緊急事態宣言下で県を跨いで移動しているドライバーを叩き、一つ一つは褒められたことではないにせよ、起こっているコトの背景や原因からは目を逸らして、コトの表層だけを非難して「自分は違う」、「自分は大丈夫」と安心している日常にダメを突きつけられてしまう衝撃的な作品でした。
[cinema] 『ティファの手紙』
手紙の交換から始まる予期せぬ、すれ違いと再会の物語。「文字や声が相手に届くこと」と「気持ちが相手に届くこと」は必ずしも一緒ではないことなのですが、相手に届かないもどかしさを「手紙」というノスタルジックな手段で象徴的に描いていて面白かったです。あざなえる縄のごとき禍福も時がゆっくりとカクテルして癒していく姿を抒情的に描いた素敵な作品でした。
1995年公開の映画『Love Letter』のアンサーストーリとなっている本作品では、初恋の記憶や不慮の別離などのモチーフが踏襲されています。ただ1995年当時には存在していたポラロイドカメラがデジタルカメラに置き換わり、固定電話はスマートフォンに。35年の歳月を感じました。