[book] 『ハッキング・ラボのつくりかた』
仮想環境、Python、パケットモニタリングなど広範囲の技術を有機的に学べる良書。幅広い分野を扱った類似書として「独学プログラマー」が思い浮かびました。「独学…」のゴールが『求職』であるのに対して、本書のゴールが『知的好奇心』に置かれていることが対照的でした。 #ハッキングラボ全文公開 https://t.co/tGidbW2CCH
— Takehiko YOSHIDA (@chihayafuru) December 13, 2020
[book] 『みかづき』
昭和30年代、夫婦二人で始めた学習塾が高度成長期、バブル崩壊と時代の波に揉まれながらも成長してきた姿を家族の物語とともに描いた小説。
私自身、都市部の子供の通塾率が8割を越えて「未塾児」なんて言葉が口の端にのぼった時代に個人経営のそろばん塾や地域ブランドの学習塾、首都圏展開した学習塾と渡り歩いた?ので自らの過去の思い出に重ね合わせて面白く読みました。
[book] 『独習プログラマー』
https://www.amazon.co.jp/dp/4822292274 |
プログラミングの入門書はプログラミング言語の説明に終始するものが多数ですが、本書では『バージョン管理システム(git)』や『パッケージマネージャ(pip)』の使い方、果てはジョブハンティング(求職活動)のノウハウまで解説があり、間口が広く奥行きの深い本でした。最後の推薦図書には「達人プログラマー」や「CODE COMPLETE」まで取り上げられていてプロ・プログラマーに至る道筋が丁寧に隙なく説明されていました。教えるプロではなく現役のエンジニアが書いた本という特徴がとても参考になる技術書でした。
[book] 『思考ゲームプログラミング』
学生時代に大学の図書館で読んで感動した30年以上前の書籍を古書でみつけて購入。いまでは世界中のスペシャリストが書いたプログラムのソースコードに触れることは非常に簡単なことですが、当時は数百行規模(数ページ)のゲームのBASICプログラムが掲載された雑誌を読む程度がせいぜい。登場間もないC言語のソースコードが50ページ近くの紙面を費やして、一部抜粋ではなく全て掲載されているのは感動でした。
[book] 『ノースライト』
https://www.amazon.co.jp/dp/4104654027 |
十連休に一気に読んでしまいました。
南を向いた窓から燦々と室内に降り注ぐ力強い日差しではなく、北向きの窓から穏やかに差し込む陽光(ノースライト)。画家がアトリエに日差しを取り込むときに好んで使ったり、工場のノコギリ屋根から光を取り込む窓につかったりされる建築のデザインですが、物語の重要な主題になっています。
物語の端緒が浅間山を望む信濃追分に新築された一軒の住宅、ということで現在居を構えているところに近く、描かれている風景に馴染みがあるため、本屋でふと手に取ったのですが、高度成長期に幼少期を過ごし、バブル景気の狂乱から、その後の失われた10年、20年の景気低迷をかいくぐった主人公と我が身を重ねて感慨深く作品を読みました。