[book] 神様のカルテ
2010年09月24日 16:42更新
著者が地元長野県松本市の現役のお医者さん、小説の舞台も松本、ということで地元の書店では発売直後から平積みされていたのですが、本のタイトルと装丁の甘ーい雰囲気を敬遠して手に取るのを躊躇していました。
なのですが映画化が決まり松本市内でのロケも進んでいるようなので、今更ながらミーハーにも本書を手に取ってしまいました。 ^_^;
物語の舞台となる地方病院は名前こそ変えられていますが、地元の人なら「あー、あの病院ね」とすぐに見当のつく有名な病院。松本城や深志神社、冬の松本市内の寒さの描写も現実そのままなので、小説の世界観にすんなりと浸ることができました。
天才外科医が颯爽と手術を成功させる訳でも、驚天動地の大災害が発生する訳でもありませんが、じんわりとぬくもりが伝わってくるストーリー。
登場人物は全て優しいいい人、という甘い甘い物語と言えばそれまでですが、甘い糖衣の下に地方医療の厳しさや終末期医療の苦悩が描かれていて甘いだけの作品ではありませんでした。
宮﨑あおいさんが出演する映画の公開が今から楽しみですね。 ^_^;
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