星景写真教室 in 美ヶ原高原
[cinema] 『キリエのうた』
岩井俊二監督の最新作『キリエのうた』を見てきました。
3時間の上映時間は途中でダレるかな?と心配しましたが最後までヒリヒリしながらスクリーンに釘付けになりました。主人公のキリエを演じたアイナ・ジ・エンドさんの圧倒的な歌唱。そして広瀬すずさんが演じるイッコ。自分勝手な男たちの所為でもなく理不尽な社会の所為でもなく、結果は如何にあれ自分で選択し自分で行動するかっこいい女性像でした。
この映画は見る年代によって見方が変わるのかな?と感じました。北村有起哉さんが演じる音楽プロデューサー、子供の頃であれば主人公のキリエの才能を見出す「あしながおじさん」に見えたでしょう。若い頃であれば主人公の才能をビジネスの道具にしか見ない悪人に見えたでしょう。今の私に彼は若い才能を見定める術をもたない悪意のない凡庸な人にしか見えませんでした。とブログを書きながら役名を調べたら根岸凡でした。 😅
文芸書三冊
最近は仕事関係のコンピュータ書ばかり読んでいたので、立ち寄ったリアル書店で文芸書ばかり三冊購入。同じ文芸書の括りですがジャンルは全くバラバラになりました。リアル書店で選ぶ楽しさですね。
フィンガーレスグローブ
モンベルのフィンガーレスグローブをまた購入しました。いつも写真を撮りながら山登りをしているので、指が出る手袋が重宝します。冬はこのフィンガーレスグローブの上から厚手のグローブを嵌めるのですが、ロープウェイやゴンドラのチケット売り場までの道中や、その後の移動には手軽な保温ウェアとして重宝しています。
[cinema] 『福田村事件』
関東大震災の混乱の中で流言飛語が飛び交い疑心暗鬼の只中にあった村で、讃岐からやってきた薬の行商の一行が虐殺された事件を元にした映画でした。朝鮮から来た人たちが暴動を引き起こした事実はなく、ましてや暴動に関与するはずもない妊婦や幼児にまで手をかけた史実に心が凍りつきました。自らの加害意識や劣等感の裏返しを暴力で『余所者』にぶつける怖さを思い知らされました。そして、そのような社会の病理を利用して権力の強化を目論む一群が国家を引っ張っていく危うさを感じました。
『鉄拳さんとゆるっと対話鑑賞』
上田市美術館(サントミューゼ)で開催中の『うるおうアジアー近代アジアの芸術、その多様性一』の会場でひらかれた対話鑑賞会に参加してきました。ゲストはパラパラ漫画家としても活躍中のお笑い芸人の鉄拳さん。あの扮装と衣装で会場に登場されましたが展示されている美術品も十分にインパクトがあったため違和感はありませんでした。
普段は静かに鑑賞する美術品をまえに、予備知識なしに「人の顔が見える」とか「夕焼けに見える」とお互いの感想を交わしながら美術品を鑑賞するのは面白い体験でした。