ちはやふる日記


[cinema] 『福田村事件』

2023年11月20日 21:12更新

関東大震災の混乱の中で流言飛語が飛び交い疑心暗鬼の只中にあった村で、讃岐からやってきた薬の行商の一行が虐殺された事件を元にした映画でした。朝鮮から来た人たちが暴動を引き起こした事実はなく、ましてや暴動に関与するはずもない妊婦や幼児にまで手をかけた史実に心が凍りつきました。自らの加害意識や劣等感の裏返しを暴力で『余所者』にぶつける怖さを思い知らされました。そして、そのような社会の病理を利用して権力の強化を目論む一群が国家を引っ張っていく危うさを感じました。


福田村事件

上映の後は、荒井晴彦さん(本作脚本・企画)、佐伯俊道さん(本作脚本)、井上淳一さん(本作脚本・プロデューサー)、州﨑千恵子さん(編集)によるアフタートークがありました。社会的テーマを商業映画に載せる難しさをお話しいただきました。



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