ちはやふる日記

12月に入って一本も映画館で映画を見ていなかったので、仕事納めのその足でレイトショーで見に行ってきました。😅

物語の結末に関する感想が含まれています。
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凶悪な一家殺人事件の犯人として死刑判決を受けた男が姿を変えながら転々と逃げていくサスペンス映画でした。主人公の死刑囚を次期大河ドラマ主演の横浜流星さんが演じています。ということで、主人公は真犯人ではないだろうと薄々感じるのですが、貧困ビジネスの真っ只中の闇に逃げ込む主人公の姿は鬼気迫るものがありました。

「レ・ミゼラブル」や「逃亡者」とは時代が違うのだから、冤罪で理不尽に人が追い詰められていくことなどありえない思っていましたが、ここ数年の社会の動きをみていると科学技術が進歩して人と人のつながりが希薄になったからこそ絵空事ではないと思わせるリアリティーがありました。

絶対的な正義や無誤謬があり得ない世の中で、組織でも規範でもなく、「個人を信じる」ことに希望を描いた作品でした。