[event] Object-Oriented Conference 2024
ソフトウェア分析・設計手法の代表格 『オブジェクト指向開発』 に関するテクニカル・カンファレンス "Object-Oriented Conference 2024" に参加しました。前回の Object-Oriented Conference 2020 はコロナ禍でイベントが次々に中止になる直前での開催でした。あれから4年、ITカンファレンスや勉強会が復活したことに感慨深いものがあります。
会場は東京都文京区のお茶の水女子大学。男性用トイレの数が少ないのはやはり大変でしたが、広々としたキャンパスに余裕を持って建てられた校舎での勉強会は、日頃の仕事からの気分転換にももってこいでした。
参加者に配られたノベルティーです。無料イベントですが、とくにオブジェクト指向に関するさまざまな記事が掲載されたガイドブックは読み応えがありました。
『オブジェクト指向のリ・オリエンテーション ~歴史を振り返り、AI時代に向きなおる~』 羽生田 栄一 さん
"Responsiblity = Response + Ability" メッセージに対して応答する(オブジェクトの)能力。 #ooc_2024
— YOSHIDA Takehiko (@chihayafuru) March 24, 2024
「馬が走る」→「自動車が走る」→「コンパイラが走る」 思考を拡張して抽象化を深めている。 #ooc_2024
— YOSHIDA Takehiko (@chihayafuru) March 24, 2024
『生成AIの不確実性と向き合うためのオブジェクト指向設計』 菊池 琢弥さん
生成AIの登場によりソースコード生成がAIに取って代わられようとしている現在。これからの時代のモデリングの目的と意義について菊池さんと増井亨さんのパネルトークが繰り広げられました。コーディングがAIにできるのであればオブジェクト指向もモデリングもAIに取って代わられるのか? それとも人に求められる上流工程としてモデリング力やドメイン知識が残っていくのか?といった話が繰り広げられました。
『クソコード動画『カプセル化 Mk-II』で考える、上手くカプセル化できない理由』 ミノ駆動さん
『注文明細クラス』という【手段】を目的外利用したがためにカプセル化が破綻した。目的の明確化と手段の選択、そして両者の紐付けは大切ですよ! #ooc_2024
— YOSHIDA Takehiko (@chihayafuru) March 24, 2024
あらゆる目的と結びついた手段。たとえば今回の商品クラスが複数の目的を達成すえるために巨大化して手に負えなくなる。 #ooc_2024
— YOSHIDA Takehiko (@chihayafuru) March 24, 2024
「捨てる」ことが大切。捨てないと目的に合致しない特徴が膨れ上がりモデリングが破綻する。丁寧に見極めて抜き出す。 #ooc_2024
— YOSHIDA Takehiko (@chihayafuru) March 24, 2024
『せっかくモデル図描くのなら、嬉しいことが多い方がいいよね!』 久保秋 真さん
『せっかくモデル図描くのなら、嬉しいことが多い方がいいよね!』発表スタート #ooc_2024 #ooc_2024_b
— YOSHIDA Takehiko (@chihayafuru) March 24, 2024
「モデルを作る時代」から「モデルを使う時代」への変化。既製品の今すぐ使えるモデルが世の中に溢れている時代。 #ooc_2024 #ooc_2024_b
— YOSHIDA Takehiko (@chihayafuru) March 24, 2024
『設計の知識と技能で駆動するソフトウェア開発』 増田 亨さん
増田 亨さんの発表がはじまる Track-A の教室は、すでに後方に立ち見の聴講者が並んでいますね。 #ooc_2024 #ooc_2024_a
— YOSHIDA Takehiko (@chihayafuru) March 24, 2024
「設計と開発プロセスは不可分である」 設計によって、アーキテクチャによって、選ぶべき開発プロセスは変わってくる。 #ooc_2024 #ooc_2024_a
— YOSHIDA Takehiko (@chihayafuru) March 24, 2024
特定の文脈、特定の制約条件の中で「ある設計」を選択することの経験則✖️共創✖️習熟 #ooc_2024 #ooc_2024_a
— YOSHIDA Takehiko (@chihayafuru) March 24, 2024
『可変(mutable)』xor『不変(immutable)』。過去において『不変』を選択することはコストが高かった。だからメモリはすべて可変で設計していた。しかしながら技術革新でこのコストの問題は無視できるようになってきて『不変(immutable)』が選択できるようになってきた。 #ooc_2024 #ooc_2024_a
— YOSHIDA Takehiko (@chihayafuru) March 24, 2024