ちはやふる日記


[cinema] 『映画 ◯月◯日、区長になる女。』

2024年04月17日 21:51更新

2022年の杉並区長選挙において3期12年杉並区長を務めた田中良氏と新人の岸本聡子氏の選挙戦を追いかけたドキュメンタリー映画を観てきました。今年1月に観た『NO選挙, NO LIFE』が全候補者を取材してレポートすることをもっとうにしている畠山理仁さんを追いかけていたのに対し、本作は岸本聡子さんの当選を後押しする目的のYouTube動画製作素材を元にしているので自ずと作品の切り口は違っていました。ただ映画版では選挙期間中の立候補者の逡巡や苦悩。支援者の中での意見の衝突や混乱。そんなものを表に出してはいかんやろうという内容まで赤裸々にカメラが映していました。ただ、そういった岸本聡子氏と支援者たちだから、対立陣営を応援したり投票した人の意見も含めて広く公正に聞く区政を実現してくれるのだろうという期待に溢れた未来を描いていました。政治資金規正法違反を「政治不信」という耳あたりの柔らかい言葉で誤魔化されていますが、政治を諦めてはならないと思い知らされた作品、もしくは実際に東京の杉並区でおこった出来事でした。


舞台挨拶

ペヤンヌマキ監督、小関啓子さん、小池めぐみさんによる舞台挨拶もありました。

小関啓子さんはカメラの前で岸本候補をガンガン攻め立てる圧強めのおばさんのように写っていたのですが、舞台挨拶では近所の駄菓子屋のおばさんのような終始にこやかなご婦人でした。

小池めぐみさんは区長選の中では一人街宣で岸本さんを応援する、ちょっと空気読めずに突っ走っている一支援者として映っていました。しかし岸本氏当選後の区議会での区議たちのようすに憤慨して意を決して2年後の区議選に立候補。現在は杉並区義としてご活躍です。



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