ちはやふる日記


[cinema] 『マイ・ブロークン・マリコ』

2022年11月27日 10:55更新

上田映劇(トラゥム・ライゼ)でロードショウ館上映からちょっと遅れて『マイ・ブロークン・マリコ』を鑑賞しました。テレビ放送か配信を待ってからでいいかな?とも思っていましたが映画館の大きなスクリーンで見て正解でした。永野芽郁さんが演じる主人公が、友人の自殺に対して、泣いて、怒って、叫んで、走ってとエスカレートしていった先に、酔い潰れて野宿した小さな漁港で歯を磨くシーンが印象的でした。決して日常的な風景ではないはずなのですが、彼女をこちら側の世界に引き止めて連れ戻す重要なシーンとして心に焼きつきました。

そして永野芽郁さんが演じる主人公のやさぐれ感が半端ではなかったですね。家族という名の「やさ(家)」。学校や教室という名の「やさ」。社会や職場という名の「やさ」。そんな「やさ」からはぐれてしまっても生きていける。生きなければならないのではなく生きていくことができる。働いて、寝て、食べて、歯を磨いて生きていくことはできる、ということを強烈に訴えてくる作品でした。



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