ちはやふる日記


[cinema] 『恋する惑星』

2017年12月03日 05:41更新

まつもと市民芸術館で12/1〜3の3日間開催中の「爆音映画祭 in 松本」で懐かしい作品が上映されていたので見に行ってきました。

ウォン・カーウァイ監督 1994年作品の『恋する惑星』。当時のミニシアター・ブームの中で一世を風靡した香港映画です。最近ではミニシアターの数もすっかり減ってしまいましたが、二十数年年前当時は私も映画を見るために、週末、渋谷や銀座まで特急あずさに乗っては通っていました。

日本での本作品のヒットに伴い主演の金城武さんも大ブレイク。日本の民放連ドラにも主演。このとき金城さんの共演者としてAIDSにかかった女子高生というセンセーショナルな役柄を好演して喝采を浴びた新進気鋭の女優さんが深田恭子さん。という懐かしいことも思い出してしまいました。

爆音映画祭での上映といっても、派手な爆破シーンがあるサスペンス映画でも、素敵な音楽が流れるミュージカル映画でもありませんが、中国返還直前の当時の香港の雑踏や生活音が大音量のスピーカーから響いてきて新しい発見がありました。ライターの蓋をカチリと閉める音、金魚の水槽にポンプから送り込まれる泡の音、雨がトタン壁に打ち付ける音、DVDで鑑賞したのでは聞き逃してしまう小さな音がビンビン響いてきました。

しかし時代を感じたのは、空港の発着便を知らせる案内板がフラップ板をパタパタと音をさせながら回転するシーン。やがてはフラップがパタパタと回転して表示が切り替わる案内板も知る世代も少なくなり『ザ・ベストテン』の古いセットでのみ残っていくのでしょうか???



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