[event] try! Swift Tokyo 2017
2017年3月2日(木)〜4日(土)の3日間にわたり開催されたプログラミング言語 Swift の技術カンファレンス "try! Swift Tokyo 2017" に参加して来ました。
最初の2日間の会場は東京・西新宿のベルサール新宿セントラル。新宿にはベルサールの名前がついた住友不動産のビルが3箇所もあるので少し道に迷い新宿駅から遠回りしてしまいましたが、朝早起きして始発の特急あずさに乗って出発した甲斐もあり、なんとか無事に開演前に会場に辿り着くことができました。
SwiftはApple社が公開してから、まだ三年弱の若いプログラミング言語。発表者も参加者も他のIT系カンファレンスよりは随分と若いなと感じました。それにしてもSwiftは公開されてから未だ三年弱にもかかわらず ver.2, ver.3 と次々にバージョンアップを繰り返しているので勉強して付いていくのが大変です。
講演者は海外からの招聘が7〜8割を占めていたのでしょうか? 日本人の発表者も半数が英語で発表していたので、40件弱の発表のほとんどは英語でした。私は英語が苦手なので、同時通訳のレシーバーをずっと耳に差しっぱなしでしたが、それでも丸二日間、Swiftと英語が大量に頭の中に流し込まれて一杯になりました。 ^_^;
機械学習・ディープラーニングに関連した発表が2件あったのが印象的でした。Swiftはオープンソース化後にサーバーサイドでも動作するようになっていますが、クライアントサイド(スマホ)でもディープラーニングの応用が進んでいるのはイマドキだなと感心しました。一昔前は研究所の奥に鎮座する大型コンピュータで計算していたようなことを、お手軽に、そして身近な用途で使うことができるようになったのはワクワクしますね。
昨今は次から次へと新しいプログラミング言語やフレームワークが登場し、いつまでもC言語にしがみついている私のようなロートル・エンジニアは肩身の狭い思いを感じることもあるのですが、カンファレンスの発表では既存のC言語ライブラリとの親和性やパフォーマンス・チューニングの手段としてのC言語との組み合わせのコンテキストでSwiftが語られていたことが嬉しかったです。
また "Swifty" という単語が複数の発表で繰り返し登場していたのも印象的でした。 "Swifty"を辞書で引くと「詐欺」、「ペテン」の意味が掲載されていますが、講演では「Swiftらしく(プログラムを)書く」という意味を込めて繰り返し使われていました。『童のときは語ることも童のごとく思うことも童のごとく論ずることも童のごとくなりしが人となりては童のことを捨てたり』という新約聖書の一節(もしくは映画 "GHOST IN THE SHELL" の引用)を思い浮かべましたが、毎日、呼吸をするようにSwiftのコードを書いていれば、頭の中もSwiftのスタイルに染まっていくのでしょうか?
兎にも角にも大変に刺激的で発見に満ちたイベントでした。