ちはやふる日記


[cinema] シン・ゴジラ

2016年08月03日 14:46更新

『シン・ゴジラ』を映画館で観てきました。評判に違わぬ傑作。

ゴジラには悪意も意志も目的も持たせず、内側に溜め込んだエネルギーをただただ発散させる荒ぶる神として描かれた姿が印象的でした。怪獣が目的も持たずにただただ暴れ回っているだけだと飽きてしまいそうですが、暴れ方やぶっ壊す対象が次々に変わっていき、見ていて飽きませんでした。ゴジラに対峙する人間側は政治家や官僚、自衛官といった、ヒーローやヒロインとは程遠い組織の歯車の人物たちの群像として描かれているのですが、短時間に次々に登場人物が入れ替わっても戸惑うことはありませんでした。この立場の人は、こう言いそう、こう振る舞いそう、という観客の期待を裏切らないところが、結果として日本社会の風刺になっているのも魅力だと思います。ゴジラが首都東京で暴れまわった後で結局人間の敵は人間、という庵野秀明監督らしい結末になだれ込むのですが、前振り充分で最後までハラハラドキドキ楽しむことができました。^_^;



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