ちはやふる日記

2015年3月6日, 7日の２日間にわたり長野県塩尻市の塩尻インキュベーションプラザ(SIP)を会場に開催された女性に向けたITセミナー "Rails Girls Shiojiri" にコーチとして参加させていただきました。

Rails Girls は2010年にフィンランド・ヘルシンキで開催された女性向けの無料プログラミング・ワークショップ。その後、世界２２７都市、日本国内９都市で開催される人気イベントとして大きな広がりを見せています。その Rails Girls が地元長野県塩尻市で初開催される運びとなったため、私もお手伝いとして参上しました。

Rails Girlsは初のイベントが開催されてからまだ四年弱ですが、世界各国、日本各地で開催された際のノウハウが惜しみなく広く共有されています。なので日本語版のイベント開催ガイドも非常によくまとまっていてイベント開催が初めての場所、人でも低い敷居で第一歩が踏み出せるように工夫されています。ただ用意されているガイド（手引き）があまりに良くでき過ぎているために、運営サイドの実際の準備がどこまで進んでいて、どこまで意識合わせが果たせているのか、どこまでの準備がただガイドをなぞっただけのコピペ(Copy and Paste)なんだろうとイベント当日まで私は不安に感じていました。そのため準備段階でオーガーナイザーさんや他のスタッフの皆さんにあれこれ質問を投げかけて困らせてしまいました。ごめんなさい。

あれこれ事前に心配して準備したVagrantによるRailsの仮想ホスト環境やWindowsによるMogokのデプロイ環境の予習はイベント当日にお披露目する機会はありませんでした。ただ何よりも自分の勉強になりました。人に教えようという分不相応の動機は、なにより自分の糧になりました。これは本当に良かったです。

インストールデイでは参加者さんが持ち込んだPCがWi-Fiに繋がらずにあたふたしたり、オーストラリア第4の都市パースで同時間帯に開催されていた Rails Girls Perth とのネット中継が繋がらなかったり、と参加者さんからみると至らなかった点もあると思いますが、最後はみなさん笑顔でワークショップを終えて、参加者さん同士仲良くなって帰っていただけたようで、とても良かったです。

アフターパーティーで一人の参加者さんから「彼が話していた"RubyKaigi"の"Ruby"と"Ruby on Rails"の"Ruby"って同じものなんですってね。」と言われて、「えっ？ 今頃！」とちょっと腰砕けになりそうになりましたが僅かばかりでも参加者の皆さんのプログラミング言語 "Ruby" に対する理解を深めるお手伝いができたとすれば、この上ない光栄です。ありがとうございました。