[travelogue] 小笠原諸島へ25時間の旅
今年は長い冬休みを頂いて東京都小笠原村の父島と母島を訪れてきました。
小笠原諸島は本土から一千キロメートルの距離にあり、空港は整備されていないため、東京・竹芝客船ターミナルから片道25時間のおがさわら丸での船旅になります。
小雨の中での乗船となったためボーディングブリッジがおがさわら丸に伸ばされて、ターミナルから雨を避けての乗船となりました。
ボーディングブリッジが船から離れていく様子
小雨に煙るレインボーブリッジの下をくぐります。
東京タワーも霞んで見えます。
朝の10時に出港して船の上ではすることもないので、最初の1〜2時間はこうして大勢の人が甲板から風景を楽しんでいましたが、東京湾を抜けると、これといった景色の変化もなくなって船の中でゴロゴロと寝ながら過ごすことになります。
太平洋上から望む夕暮れ
甲板に出て綺麗な夕焼けを楽しむ余裕があったので、船の揺れはまだ大したことはありませんでした。この後、船の揺れが大きくなり甲板は閉鎖されて船内に籠ることになります。あまりの揺れに船内でウロウロするのも手すりに摑まる必要がある状態だったので甲板に出るなど以ての外でしたが… ^_^;
私が往復で利用した特二等の船室です。二等船室は雑魚寝ですが、特二等は二段ベッドでささやかな自分空間が確保されます。
船の揺れは折り込み済みで船内見学ツアーも最初から中止のお知らせが出ていました。島のガイドさんによると、おがさわら丸のスタビライザーが不調で次の定期検査までだましだまし運行している状況だったそうです… ~_~;
昼食は食べなかったのですが夕食はおなかが減ったので、半ば意地になって船内の食堂で生姜焼き定食を頼みました。
しかし夕食時も食堂はがらーん。船の揺れは激しく、味噌汁を口元に運ぶのも恐々となんとか夕食を平らげました。