ちはやふる日記

昨年11月公開の話題作の上映が地元・上田映劇で始まったので見に行ってきました。作家の水上勉が精進料理について綴った随筆を原案にしているということで白湯と塩だけのあっさり淡白な味付けかと思っていましたが、苦味もエグ味も渋味もある味わい深い作品でした。松たか子さんが演じる編集者は少女のように美味しそうに出される料理を平らげるのですが、それだけでは生きられぬ性（さが）も後半に描かれます。そして沢田研二さんが演じる老年の作家のいい感じの自分勝手なダメさ加減が素敵でした。 😅

上映の後には中江裕司監督と長野県内在住の出演者（エキストラ）の皆さんによる座談会がありました。長野県内での撮影の裏話などを楽しく伺いました。映画に登場する犬の山椒（さんしょ）も県内のオーデション？で選ばれた一般の飼い犬だと聞いて感心しました。