[travelogue] 梅雨の晴れ間の栂池自然園2022
ニュースでは関東甲信越地方で今年初の猛暑日が伝えられていますが、まだまだ雪が残る後立山連峰の中腹に広がる栂池自然園を散策してきました。
自宅から車で白馬へ向かう道の途中にあるサンサンパーク白馬から白馬岳の方向を見た写真。天気予報では深夜から未明にかけて雨が降る予報で、実際、自宅を出発する時点では車が雨で濡れていたのですが、白馬に到着する頃にはすっかり青空が広がっていました。
栂池ゴンドラ駅前の中央駐車場に車を停めてゴンドラに乗車します。駐車料金の500円が勿体ないかな?と思うときもありますが、この日はチケット売り場のすぐ前の駐車スペースまで空いているガラガラだったので、遠くの無料駐車場に停めるのはやめてサッとゴンドラ駅に向かいました。
ゴンドラからの風景は観光ポスターになるのではないかという絶景でした。
栂池ロープウェイに乗り換えて、さらに上へと上がります。この日は大混雑という感じではありましたが、密回避のために10分間隔の臨時便が発車しました。
ロープウェイの自然園駅(頂上駅)を下車して歩いて数分の栂池ヒュッテの裏手です。しっかりと雪が残っていました。
栂池ヒュッテ記念館の前を通って栂池自然園の中へと入ります。
自然園に入ってすぐのところで咲いていたサンカヨウの花。雨や朝露に濡れるとガラス細工のように花びらが透明になるのですが、この日は白い花びらでした。透明になってもならなくても一週間ほどで散ってしまう短い命なので、こうして可愛らしい花を白馬三山を背景にして見ることができたことに大満足です。実際このサンカヨウだけで十数枚写真を撮った中のベストショットです。 😅
雪解け水の流れに咲くミズバショウが見頃でした。
名前は分かりませんでしたが薄桃色の綺麗な花でした。
自然園の奥に入っていくと木道の上に残雪が溶け残っていました。
雪の重みで散策道に倒れてきている木々を避けながら先へと進みます。
湿原の水面に映る青空。雪解け水が豊富なこの季節の湿原が一番美しいのでしょうね。
開けた場所は雪がすっかり溶けて木道の上を気持ちよく歩きます。
木道の脇や足元にもミズバショウが咲き乱れているため、手の届く範囲で観察することができます。
ツボミだと思うのですが色が鮮やかだったので撮影。
シラネアオイの品のある薄紫色の花。
楠川の清流。
青空を反射して、いかにも湿原っぽい風景が素敵です。
浮島湿原の標識を見ながら奥へ奥へと歩いて行きます。
シナノキンバイ
奥へ進んでいくと傾斜が増し、雪渓をトラバースするところが現れます。
振り返ると出発地点にある栂池ヒュッテや栂池山荘が小さく見えています。
木道の階段をえっちらおっちら登ります。
モウセン池。すぐ目の前に目的地の稜線が見えているので休まず先に進みます。
それにしても美しい風景です。
今回の最初にして最後の難所。稜線直下の雪渓をトラバースします。チェーンスパイクがあってよかった!
展望湿原のウッドデッキに到着。
展望デッキから見た後立山連峰の絶景です。値千金、ウッドデッキの上で飽きずに眺めていました。
白馬大雪渓
白馬岳の上を流れる気持ちよさそうな雲。この日は展望デッキの上も帽子が飛ばされそうな強い風が吹いていて、上空の雲もどんどん流されて行きました。
ズームで覗いたところ、大雪渓を上がっていく登山者グループが見えました。
コイワカガミ
痩せ尾根の頂上にあるデッキから見た白馬三山。手前に被った新緑がこれはこれで素敵な風景でした。
復路は痩せ尾根の階段を下りて行きます。傾斜は急ですが歩きやすい木道が繋がっているため楽ちんです。
高級和牛のサシではありませんが、新緑の間に挟まっている雪蹊の塩梅が絶妙でした。
池と周囲の溶け残った雪がアクセントのある風景を産んでいます。
高山植物と雪蹊の対比も素敵!
上から眺めると綺麗な雪蹊ですが、実際歩くとなると滑りやすい面倒な区間でした。
木々が雪で押し倒されているため、あちこちで道が塞がっていました。
雪が現れる区間を抜けて、歩きやすい木道が続きます。
湿原と草原の中間といった場所。
浮島湿原の分岐まで戻ってきました。
ミズバショウの白い花(苞)も綺麗ですが、サンチュのような葉も綺麗でした。
ミズバショウと雪蹊のコラボレーション。
ミズバショウが園内一面で咲き誇っていました。
白馬乗鞍岳の上から流れ落ちている滝。
栂池ヒュッテ記念館まで戻りました。
栂池山荘のさるなしソフトクリーム。
下山後は車でおびなたの湯に向かいました。
ところがおびなたの湯の営業期間、今年は7月16日からでした。
倉下の湯
露天風呂から眺める見慣れた八方尾根の風景ですが、春夏秋冬違った景色を見せてくれます。