[cinema] 『猫は逃げた』
2022年03月22日 11:00更新
松本CINEMAセレクトの城定秀夫監督作品特集の一作として『猫は逃げた』をまつもと市民芸術館で上映していたので見に行ってきました。監督は『街の上で』や『かそけきサンカヨウ』の今泉力哉監督。脚本を城定秀夫監督が提供するという共作企画作品でした。
一度は離婚届に判をつく寸前まで夫婦関係が悪化したのに、飼い猫を夫婦のどちらが引き取るか揉めたところに、お互いの不倫相手が絡んできて、泥沼の四角関係に陥るお話。それは猫も逃げるは…てなお話なのですが、元小説家志望の夫と漫画家になる夢を叶えた妻、という設定が伏線としてラストシーンに繋がって面白い作品でした。
「夫婦関係や不倫関係や恋人関係って何なんだ?」ということに、最後まで全く答えが出せない主人公たちですが関係だけは続いていく人間たちと猫との対比が、くすりと笑えるところが素敵でした。