[cinema] 『愛なのに』
2022年03月22日 11:08更新
松本CINEMAセレクトで上映された城定秀夫監督特集の2本目『愛なのに』を『猫は逃げた』から連続して観ました。映画の上演後には城定秀夫監督と岬の父親役の俳優で映画監督でもある守屋文雄さんによるトークショーがあり充実した上演会でした。
瀬戸康史さん演じる古書店の店員と河合優実さんが演じる女子高生のプラトニックな純愛の話なのかな?と見ていたら、瀬戸康史さん演じる青年が昔告白して振られた元バイト仲間やその婚約者、婚約者の不倫相手と、泥沼の恋愛模様がずるずると芋づる式に連なっていました。主人公の浩司のアパートに女子高生の岬の両親が乗り込んでくる終盤の修羅場を経てなお、ふたりの関係がプラトニックな純愛であるところが、この作品を見終わったあとの不思議な清涼感に繋がっているのかな?と思いました。
結局のところ「愛ってなんだろう?」という普遍的なテーマに辿り着くのですが、人それぞれ、周囲からどう見えているなんて全くどうでも良くて、当事者にしか分からないのだろうな、という普遍的な結論に至ってしましました。😅