ちはやふる日記

東京に暮らす若い男女二人の６年間のエピソードを一年のなかのたった一日だけ切り取って紡いだ物語。池松壮亮さんのストイックな雰囲気が役柄にピッタリでした。そしてドラマではコミカルな役柄が多い伊藤沙莉さんですが本作品では道化のキャラクターは封印して大人の女性をリアルに演じていました。端正な顔立ちの女優さんでありませんが、おたべ人形のような可愛らしさがタバコをふかす大人の雰囲気と混じり合って素敵でした。エンドロールにクリープハイプの『ナイト オン ザ プラネット』が流れたところで「やられた！」と感じてしまった、都会のアンニュイなオシャレ感が素敵な映画でした。