[cinema] 『花束みたいな恋をした』
2021年02月22日 20:34更新
なんとなく有休休暇を消化し損ねてしまった飛び石連休の合間の月曜日。地元のシネコンでレイトショーを見てきました。
物語の冒頭、押井守監督が本人役で登場するところにグイっと惹きつけられたものの、菅田将暉さんと有村架純さんの美男美女のバカバカしくなるくらいベッタベタの恋愛ストーリーを見せつけられて「何をやっているんだろう?」と気持ちが落ち込んでいきます。
そんなベッタベタの恋から始まった二人も就職活動や慣れない仕事の中で少しずつ心が削られてゆき、甘い同棲生活から「同棲」の二文字が揮発して只の生活が残る。そんな辛い恋の行く末を、「どうして1,300円も払って見ているのだろう?」とますます気持ちが落ちていきます。
どんどん気持ちが落ちていく物語ですが、素敵な俳優さんと素敵な脚本、京王線沿線の素敵な風景を見ながら、素敵な感傷に浸れる素敵な作品でした。東京で青春を過ごしたと言いながら、実は京浜東北線と埼京線と都電荒川線の沿線で暮らした私にはちょっと眩しすぎました。😅