[cinema] 『のぼる小寺さん』
2020年08月23日 11:18更新
ボルダリングに一生懸命な高校生と、そんなクラスメイトに影響されて一歩を踏み出す高校生を描いた青春映画。
工藤遥さん演じる小寺さんは目の前のことにいつも一生懸命。だから合唱の練習でも学園祭の催しでも、いつでも全力投球。誰かのために壁にのぼるのではなく、ただただ目の前の壁に挑戦を続けます。だからと言って部活の仲間や同級生に冷淡なわけではありません。ただ、壁を登るのは自分の力、自分の意志だけだとの達観がどこかにあって、その達観が菩薩のように全ての人を分け隔てなく受け入れる広い心を産む姿にうっとりしました。
「何度も挑戦してやっと登れた時は、やっぱり自分が嬉しい」という主人公の姿がとても清々しい映画でした。