[trekking] 霧の中の北アルプス稜線
白馬山荘に一泊して翌朝。楽しみにしていた北アルプスの稜線歩きは霧と小雨と強風で罰ゲームとなりました。
早朝の白馬山荘ではストーブが焚かれていました。
白馬山荘を出立。
白馬山荘創始者 松沢貞逸のレリーフ
霧に霞んだ白馬岳山頂。登山靴は下ろしてから3回目の山歩き。トレッキング用の撥水パンツにスパッツをガッチリと装着して足元から水が染み込む隙などなかったはずなのに、出立から20分ほどでトレッキングシューズの中がびしょびしょになりました。😭
山頂の風景指示盤。風景が全く見えないので役に立ちません。いや待て、心の目で風景を見るのには役立ったのかな???
ガス(霧)の中を進みます。
雨量はそれほど多くはなかったので登山道は濡れているようには見えないのですが、風が強いためレインウェアに叩きつけられた霧雨が内側にどんどんと染み込んでいきました。😢
三国境
「雷鳥さんがいないかな?」とキョロキョロしながら稜線歩き。
霧の中から、ヌッとすれ違う登山者が現れます。
「気持ちの良い北アルプスの稜線歩き!」と開き直っています。すでに靴の中がずぶ濡れなことも気にならなくなっています。😅
小蓮華山。当初の目論見では小蓮華山あたりでHelinoxチェアを広げて、のんびりと北アルプスの稜線の景色を愛でながら珈琲を楽しむつもりでしたが、それどころではない風雨。
船越ノ頭への道。これでも霧が晴れた瞬間を狙ってシャッターを切っています。霧に包まれると「ここは誰?私はどこ?」状態です…😅
船越ノ頭のピーク。白馬大池から上がってきた家族連れの登山者とすれ違いましたが、止めた方が良かったのかな???
霧の中から白馬大池が見えてきます。
雷鳥坂だから雷鳥さんがいないかな?とキョロキョロ探しましたが、ホシガラスしか見つからなかったので、ホシガラスさんが飛び上がった瞬間を激写。
白馬大池山荘に到着。山小屋の受付は11時なのに10時に到着してしまいました。
山小屋受付まで売店で休憩。「甘酒」、「ポテトチップス」、「Hotレモネード」と次々に注文してしまいました。
このとき、あわや山岳救助要請という場面に遭遇しました。高齢の男女二人の登山者さんが山小屋に入ってきました。3人組のパーティーのリーダーが足を痛めて歩けなくなったため、このリーダーを一人残して初心者の女性と付き添いの男性一人が先に白馬大池まで下山してきたとのこと。足を痛めたリーダーは山に慣れているから、すぐに追いつくはずなのに、いつまでたっても降りてこない、という山小屋への相談でした。話を脇で聞いていると、このリーダーさん、レインウェアを家に忘れてきており、途中ですれ違った親切な登山者さんからジャケットをもらっていたとのことでした。小蓮華山から白馬大池までのルートは、天候が悪いと言っても、滑落したり道に迷うルートではないため、山小屋の人もその点は心配していなかったのですが、レインウェアを忘れて全身ずぶ濡れで低体温症にかかり身動きできなくなっているのでは?と心配していました。この後、初心者の女性一人を白馬大池山荘に置いて、付き添い男性一人が連絡のつかないリーダーを迎えに小蓮華山方面に引き返したのですが、これまたちょっと頼りない感じで、結局リーダーに会う前に白馬大池山荘に戻ってきてしまいました。そして山小屋で救助要請。「費用がいくらかかっても構いませんから救助を要請してください。」 ですが、小蓮華山方面から次々に下山してくる登山者がいたため、「途中で合わなかったか?」と聞いてみたところ、ゆっくりと下山している登山者を見かけたとのことで救助要請は見合わされました。その後、足を痛めたリーダーさんは時間はかかったものの白馬大池まで下山。本人は同行者や山小屋に心配を掛けている自覚もなく、さらに2〜3時間掛けて蓮華温泉までこのまま下山すると言い張っていたようですが、山小屋の人に窘められて白馬大池で一泊して下山することにしたようです。山小屋に入ってくるところをチラリと覗いたら、立派なジャケットを着ていました。😅
山小屋の夕食の定番、と言いつつ北アルプスの山小屋では珍しいカレーライス。美味しくいただきました。でも、昼間にザックに残ったおつまみやお菓子を食べすぎてカレーのおかわりができなかったことが心残り… 😅