ちはやふる日記

ハラハラ、ドキドキの止まらないR15指定のサスペンス・スリラー。

「人通りの途絶えた地下鉄の通路」、「路地裏の寂れたスナック街」、「バブルの残滓の豪奢な廃屋」。今の日本の風景から滲み出る恐怖がスクリーンに見事に切り取られていました。

誘拐事件に偶然遭遇した目の見えない元警察官を吉岡里帆さんが好演。ショートヘアの軽やかな印象から一転、今回の映画では、重たい黒髪が主人公の背負った過去の重さに重なって役柄にピッタリとハマっていました。目が見えていない、という役柄なので派手なアクションはないんですが、一つ一つの動きがビシッと決まっていました。バディーの盲導犬と並んでダッシュする姿はアスリートのようでした。