[cinema] 『否定と肯定 (英題:Denial)』
2017年12月15日 11:07更新
ホロコースト否定論者(Holocaust Denier)から名誉棄損で訴えられた、ある歴史学者の裁判の実話を元にした映画。
「フェイク・ニュース」や「オルタナティブ・ファクト」が大手を振って抜鈎する現代。すべての人がこの映画を見て考え直さなければならないと課題を突き付けられた作品でした。
「世の中には色々なモノの捉え方がある。」「あるものが丸く見える人もいれば、四角く見える人もいる。」「だから、どちらの意見も尊重してお互いに話し合い、両論併記するのが公平で平等な社会だ」と私も思っていました。
しかし、虚偽のねつ造や真実の歪曲を繰り返し、話し合いや裁判の場を差別と偏見を撒き散らす道具として扱う人たちと同じ土俵で相対することが真の正義なのか、映画で描かれる裁判の経緯をみながら心悩みました。