ちはやふる日記


[cinema] バースデーカード

2016年10月30日 00:28更新

病を得て幼い二人の子供と夫を残していくことになる母親が、成長していく子供たちに向けて誕生日の手紙を送る物語。中学生に成長した娘、高校生に成長した娘、二十歳の娘、と想像しながら、その時々の成長した娘に向けて学校のサボり方や恋の手ほどきを手紙で伝えます。宮﨑あおいさんが若くして亡くなる母親を、橋本愛さんが成長した娘を演じているのですが、10歳しか年齢が離れていないこの二人が物語が進むにつれて、本当の母娘のように自然にリンクしていました。弟に届けられた手紙の内容は映画では描かれないのですが、物語の終盤に母から息子への重要なミッションが綴られていたことが明かされます。このへんが脚本の巧さ。^_^;

哀しく切ないお話ですが、映画の舞台となった諏訪湖や霧ヶ峰、小豆島の風景がポッカリと空いた家族の隙間をゆっくりと埋めていく素敵な作品でした。

個人的には小豆島の小さな分校の生徒会長が修学旅行で企てた小さな反乱のエピソードに心躍りました。



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