[trekking] 北アルプス 蝶ヶ岳 2016夏
お盆休みを利用して北アルプスの蝶ヶ岳を登ってきました。安曇野からいつも見上げている山なので気楽に登りましたが、運動不足の身には長い登りは大変でした。^_^;
さすがお盆休み。烏川林道の終点 三股に朝5:30に到着しましたが、駐車場は一杯。車中泊から起き出してくる人も大勢見かけました。
三股駐車場から600mほど下ったところにある臨時駐車場(森の広場)。私が到着したときは、まだ3〜4割の埋まり具合でしたが、出発の準備をしている間にも次々と新しい車が入ってきていました。
車止めゲートから数百メートル歩いたところにある登山指導所で登山届けを提出して、いざ出発。この日は登山指導員の方もいて登山届けのチェックを受けました。
この吊り橋を渡ると林道歩きから登山道に入ります。しかし、後ろから人が来たのかと思うほど、大きく上下に揺れる吊り橋でした。私が重すぎるのでしょうが…
最後の水場 「力水」。行きはさっさと通過しましたが、帰りは喉の渇きを癒してくれる貴重な水場でした。
「ゴジラみたいな木」
まだ登山道に入って30分ほどの距離なので、先を急ぎます。
まめうち平に到着。まだまだ先は長いので休憩せずに先に進みます。
蝶沢を通過。距離は2/3程度来ているのですが、ここから先が長かった…
そして周囲はガス(霧)に包まれて、ほとんど眺望がありませんでした。ただ強い日差しがなくなり、涼しく快適に登ることができました。それでも、ポタポタと汗が滴り落ちましたが…
景色は見えないので登山道の脇に咲く高山植物を撮りながら登りました。要は写真を撮っているあいだ、息を整えて休んでいるのですが…
ク、クマの糞じゃないよね?と思いながら写真を一枚。親指くらいの大きさだったのでキツネかタヌキの落し物だったのかな?
大滝山との分岐に到着。ここから森林限界を超え、蝶ヶ岳山頂までもあとわずかです。しかし、ここまでがキツかった… ~_~;
蝶ヶ岳ヒュッテに到着。テント場には数十張りのテントが並び、大勢の登山客で賑やかだったので寂しさはありませんでしたが、霧の中でさっぱり眺望はありませんでした。
今回はのんびりと時間をかけて登り12時までに山小屋につけば良いよね?と思いながら結局、蝶ヶ岳ヒュッテに辿り着いた時は13時を回っていました。コースタイム5時間のところ7時間半かかってしまいましたが無事に到着して一安心。宿泊の受付を済ませてカレーライスと生ビールを頼んで一休み。
山小屋の中で横になって休憩。イビキをかいて、すでに寝ている人も結構いました。夕食は17:30からでしたが美味しく完食しました。
夕食の後に山小屋の周囲をちょこっと散策。蝶ヶ岳山頂のつもりでしたが、こちらは瞑想の丘と呼ばれる場所でした。ガスの中なので、どこでも一緒ですが。
常念岳に伸びる稜線伝いの登山道の方角から子供の声が聞こえるな、と訝っていたら、霧の中から小学校高学年くらいの女の子が姿を現しました。後ろから親御さんが付いてきていましたが、女の子の方が完全に先行していて頼もしい限りでした。
せっかくなので瞑想の丘と反対側の位置にあった蝶ヶ岳の山頂にも行ってみました。眺望がないのでどこでも一緒ですが。
夕食の後の食堂では臨時診療所を開設していた名古屋市立大学の皆さんによる高山病セミナーと温泉セミナーを拝聴しました。講師は大学一年生の学生さんでしたが立派なものでした。大学の先生(お医者さん)も控えていたのですが、山の上の診療所はやはり安心感があります。日本は地震や噴火、風水害と災害の多い土地柄ですが、こうして平静からボランティアで活動してくださる皆さんがいるのは本当に心強いことですね。