ちはやふる日記


[event] Rakuten Technology Conference 2015

2015年11月28日 08:25更新
Hands-on Hands-on

2015年11月21日(土) 東京・二子玉川の楽天クリムゾンハウスで開催された「Rakuten Technology Confeerence 2015」に参加しました。今年、品川シーサイドから移転した新本社社屋。二子玉川の駅から歩いて数分の距離にある便利な立地。一方で高層階の大きな窓からは多摩川の綺麗な眺めが一望できて、とても素敵なオフィスでした。(参加費無料なので褒めるだけ褒めておきます。(笑))

 

Fun Research in Computer Vision : from robots, sports, face to medicine

現在、カーネギーメロン大学教授の金出武雄先生のご講演。御歳70歳の先生ですがアグレッシブで前向きなお話しぶりに大変感銘を受けました。デジタルカメラで撮影した映像をコンピューターに取り込みリアルタイムに加工する技術は、現在ではテレビ局の映像だけに留まらず、スマートフォンのアプリでも気軽に触れることができるようになった技術ですが、まだまだデジタルカメラもコンピューターも高価だった時代に研究成果を出して企業から研究費を引き出し、また次の研究に取り組む、というサイクルで成果を出し続けてこられた先生の言葉には経験に裏打ちされた説得力がありました。「研究は現実世界の問題を解決しなければならない」という先生の言葉は、ご自身が実際に現実世界の問題を次々に解決されてきた経験そのものから湧き出した重みのある言葉でした。

米国の一大イベントであるスーパーボウルに金出先生が技術協力したときには、フットボールの試合の生中継の真っ只中に金出先生ご自身が出演して研究成果をアピールする映像を流す契約を結んで、数億円の価値がある広告枠をせしめたと嬉しそうに自慢する先生の姿になかなかの商売人やなと感嘆しました。

 

Philosophy behind the Creation f Programming Languages

前半はRubyの父で楽天フェローのまつもとゆきひろさんの講演。松江で開催されたRuby World Conferenceに始まり、米サンアントニオで開催されたRubyConf、パシフィコ横浜で開催された組込み総合技術展と一週間の講演ロードの最後とあって、ちょっと話のネタが尽きていたかもしれませんが、次期Ruby 3.0に向けての試みについて面白くお話を聞かせていただくことができました。ただ、RubyConfの合間にはポッドキャスト "Rebuild.fm" への出演などもあって、聞いている方もどこでどの話を聞いて、どのネットメディアの記事で基調講演の内容を読んだのか既にごちゃごちゃになっています… ^_^;

 

Egison

江木 聡志さんが開発したパターンマッチング指向のプログラミング言語 "Egison"の解説を開発者ご本人である江木さんがRubyのまつもとゆきひろさんの講演枠を引き継いで発表されました。正直、話が難しくて何となく凄い事しかわかりませんでしたが、まだまだプログラミング言語の世界は広くて深いことを垣間見ることができてワクワクしました。以前にまつもとさんが冗談交じりに「若い芽は潰す」とお話しされていましたが、実際にはこういう場で若い後進の人たちの取り組みをフィーチャーして発表を盛り上げているのは素敵だなと感じました。いつかRubyに追いつけ追い越せ! ^_^;



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