[event] de:code 2014
東京・港区のザ・プリンス パークタワー東京において5月29日と30日の両日にわたって開催された日本マイクロソフト主催の開発者向けイベント "de:code" に参加しました。
参加費が十万円を超える有料イベントなので、ランチやドリンク、休憩時間にはドーナツやアイスクリームまで会場内で提供されます。丸二日間、ホテルの宴会場に缶詰めになって技術漬けの環境に没入できる仕組みになっています。 ^_^;
受付で渡された封筒には、仰々しい教材引換券が同封されていて、マイクロソフトの書籍でも貰えるかな?と思っていたら、今回は随分と豪華な教材がお土産になりました。
東芝製の2014年春モデルのWindowsタブレット。ディスプレイは8インチと小さいですがAtomプロセッサが載っているため、いわゆるWindows PCとしてデスクトップアプリもinstallして使うこともできる高性能なデバイスでした。
もうひとつが日本では未発売のWindows Phone 8 スマートフォン。MSのご担当者が世界中からかき集めた4機種の中からどれが渡されるかわかりません、ということだったのですが、私は一番低スペックの Nokia Lumia 820 が当たりました。このモデルでアプリが走れば他のデバイスでも動作は大丈夫! という試練をストアの神様が与えてくれたのだと自分を納得させます。 ^_^;
そうは言っても教材だけを貰って帰っても参加費の元は取れる豪華なお土産でした。
Model name | Lumia 820 |
---|---|
CPU | Qualcomm Snapdragon S4 Plus |
Number of cores | Dual-core |
Clock late | 1.5 GHz |
GPU | Adreno 225 GPU |
RAM | 1 GB |
Mass memory | 8 GB |
Display size | 4.3 inch |
Display resolution | WVGA (800x480) |
Main camera | 8.7 MP |
会場内は撮影・録音禁止だったのですが、「迷惑にならない範囲で撮影してもOKですよ」というセッションがあったので、本番の雰囲気を伝える写真を一枚。
一日目のセッションの終わりにはパーティーもありました。プロのDJが会場を盛り上げる中、お寿司やオードブルをたらふく頂いて退散しました。^_^;
アルコールが入ってほろ酔い気分で東京タワーを撮影。
キーノート
同じ会場で開催された2年前のWDD(Windows Developer Days)に比べるとちょっぴり寂しい内容かな?と感じました。2年前のWDDは3ヶ月後にWindows8の公開が控えていたこともありキーノートの会場は立ち見も出る大盛況でしたが今回のキーノートは空席も目立ちました。テクノロジー的にも「スタートメニュー復活」、「マウスでも使いやすいUX」、「IEのエンタープライズモード(IE8互換モード)」「Cortana(コルタナ)の音声コマンド」と、ちょっと目新しさには欠ける内容に感じました。
Windows Phone 8の日本市場投入時期も不明ということで落胆感が漂ったのですが、イベント参加者全員にWindows Phoneが配布されると聞いて、ちょっぴり気分がアガリました。 ^_^;
Windowsアプリ開発、どこへ向かうのか。 〜 Devicesトラックの歩き方 〜
二日間60を超えるセッションの概要を説明して参加者がどれを選んだら良いか判断材料にするために設けられたセッションでした。2年前のWDDイベントの裏話も伺えて、Microsoftが今後どこへ向かっていくのかをキーノートとは別の切り口で伺えて参考になったセッションでした。
Xbox One apps 〜 新世代エンターテインメントの提案 〜
Kinectや音声コマンドを使ったNUI(Natural User Interface)。進化したビデオゲーム機というよりも、たくさんのボタンが並んで複雑になりすぎたテレビリモコンの置き換えを狙っているようです。なんだかんだ言ってもテレビを見ながら過ごす時間が多い我々にはテレビディスプレイと人の間に入って便利にしてくれるツールは需要がありそうですね。
XAMLによるユニバーサルWindowsアプリ徹底解説
Windows ストアアプリと Windows Phone 8 アプリの共通開発の方法。ユーザから見るとストアアプリとPhoneアプリは一緒に見えるが開発者は、それなりに各々のプラットフォームにあわせて開発する必要あり。#ifdefで各々のプラットフォームを切り分ける方法(『も』できますという説明)はちょっと原始的に感じましたがレガシーな開発に慣れているとなじみやすいと言えなくもなさそう。XAMLをプラットフォーム毎に各々用意する開発スタイルが推奨。
Windows Phone 8.1 プラットフォーム徹底解説
日本未発売のPhone 8.1の特徴の説明。ユーザーが壁紙!壁紙!とうるさいから透過タイルにして壁紙を表示させることも可能。アプリ開発者からみると、どんな背景(壁紙)が選ばれても読み取れるようにタイルをデザインしなければならないので、ちょっと面倒そうですね。
Phone 8の画面をPCを経由してプロジェクタに投影する『Project My Screen』機能は一般ユーザーウケしそうにはありませんが、開発者やエバンジェリストには確かに望まれる機能。
ストアアプリとPhone 8アプリは審査プロセスが別々ということで、開発者に取っては手放しにユニバーサルアプリを歓迎することは難しそうですね。
アプリ構築のための次世代 .NETテクノロジー
NET戦略
- ネイティブ
- オープン
- クロスプラットフォーム
- Roslyn (ロズリン)
- .NET Compiler Platform。コンパイラのソースコードを公開。IL(中間言語)の仕様をオープンに。
- RyuJIT (ルージット)
- 次世代JIT (Just-In-Time Compiler)。JITが工夫されることでC++でもJavaScriptでもパフォーマンスに差はなくなる。
Kinect update 2014 〜 テクノロジの進化 〜
センサーの解像度がFullHDに。座標系の変換もKinect側で計算。ゲームだけでなくサイネージや医療など様々な応用分野へ。ただし、ホストPC側に求められる処理能力も、よりハイスペックに。
Windowsストアアプリにおけるセンサー活用 〜 強化されたセンサー機能を使いこなす 〜
デバイスによって搭載センサーの違いがある。nullチェックでセンサーの搭載/非搭載を判定。イベントのリエントラントに注意してプログラミングせよ。位置情報の活用、クラウドとの連携に応用分野が広がりそう。
タブレットPCをさらに活用するペン入力とデジタルインクのススメ
ワコム製デバイスに限定せず手書き入力データの標準化をすすめる。紙の置き換えをタブレットで狙う。
Internet Of Things を Windowsプラットフォームで実践 〜 センサークラウド、M2M、ZBig Data、つないで、連携して、溜めて、活用 〜
Windows Runtime徹底解説 〜 Deep Dive 〜
- PLM
- Process Lifetime Management
- ストアアプリのセキュリティ
- 標準ユーザー権限より弱い権限で動作。Capabilityで権限がプラスαされる仕組み。
- broker process
- RuntimeBroker.exe、ストアの生殺与奪、アプリコンテナ
iOS / Android アプリを C# / .NETで開発 〜 Xamarinで実現するクロスプラットフォーム開発 〜
MacBook上の仮想環境ParallelsでVisual Studioを動作させて、iOSアプリやAndroidアプリを実装/実行/デバッグする様子をライブデモ。
コントロールは各プラットフォームのネイティブを使用。Xamarin 3.0からはXamarin.Formsという共通コントロールも登場。
- Xamarinコンポーネント
- NuGetに相当するパッケージ・マネージャ、ライブラリー共有プラットフォーム。
PCL (Portable Class Library) にロジックコードを記述し共通化。
" Developer Experience " 重要!