[travelogue] 小笠原満喫の一日
母島の最終日は都道最南端を起点に南崎をトレッキングします。
都道に『やどかり注意』の標識。
シマチカラシバ(島力芝)
蓮池の周囲にはかなり念入りに網が張り巡らされていました。
カエルよけの柵だそうです。小笠原諸島には元々両生類は住んでいなかったのですが、人が食用に持ち込んだカエルが増えて、小笠原固有の昆虫やカタツムリを根こそぎ食べてしまうので駆除の対象になっているのだそうです。
ガイドさんに案内されて遊歩道からほんの少し外れると岩に穿たれた隧道がありました。
太平洋戦争当時の日本軍の砲台の跡です。硫黄島での激戦の後、米軍は小笠原諸島を素通りしたため大きな戦火を交えることがなかった戦跡ですが歴史がしっかりと刻まれています。
砲身は硫黄島がある南を向いています。
南崎の南端の小富士からは360度の大パノラマです。
小富士から見下ろした南崎海岸。
南崎海岸も大パノラマ。
浜辺にはたくさんの珊瑚の欠片が転がっています。
母島沖港から、ははじま丸で約二時間かけて父島に再び戻ります。
航路の脇では岩礁に波がぶつかり荒々しい風景を作り出しています。
ははじま丸の右舷前方にザトウクジラのブロウ(潮吹き)を発見。
ザトウクジラの回遊時期は1月〜4月と微妙なタイミングだったのですが、見事クジラに遭遇!
クジラまでの距離があり船もかなり揺れていたので望遠ズームで狙ってもベストショットがこれですが、肉眼でも何度もブロウを見ることができて十分に満足。ブロウの間隔がかなり短かったので子供のクジラだったのか親子連れのクジラが交互にブロウをしていたのか、かなり頻繁に潮が上がっていました。
父島の二見港に到着。
三日月山展望台(ウェザーセンター)でサンセットを観賞。母島の人の少なさに慣れて帰ってくると父島の賑わいにビックリ。 ^_^;
宿で夕食をとった後はナイトツアーに参加。オガサワラオオコウモリの夜の活動を観察したり、暗闇に包まれた小港海岸を散策したりと、父島での最初で最後の夜を満喫しました。