[cinema] おおかみこどもの雨と雪
2012年07月22日 07:39更新
まるで御伽噺のような御伽噺。一方でリアルなディテールにこだわる描きかたも素敵で、物語の冒頭でヒロインと彼(おおかみおとこ)が出会う大学の廊下の壁一面にたくさんの小さな張り紙が揺れているシーンに自分の学生時代を懐かしく思い出しました。効果があったのかなかったのか分かりませんが、私も四月になると新入部員勧誘の貼り紙を大学の校舎の廊下に貼り回っていました。
細田守監督作品では真夏の真っ青な空に浮かぶ白い雲の描写が印象的ですが、「おおかみこどもの雨と雪」では雪山のシーズンも印象的でした。スノーシューで里山に入り込んだ時にであった風景にそっくりで、いまから次の冬が楽しみ。 ^_^;
「おおかみこども」であることを隠すために都会から逃げるように田舎へ移り住むヒロインが子供達とともに成長する姿に涙なみだ。最近涙腺が弱くなったかな? みんな同じであることを求める社会より、異質であることをお互い認め合い一緒に歩む社会にしていきたいですね。