ちはやふる日記

「ハート・ロッカー」を見に行ってきました。アカデミー受賞直後ということで劇場は立ち見の出る大盛況でした。実は公開日直後に見に行くつもりだったのですが、体調が悪かったので先送りしました。しかし体調不良で先送りした判断は正解でした。映画の最初から最後まで息の抜けない展開。そしてエンドロールの後も重い空気が残る映画でした。

映画の冒頭に爆弾処理用の無人ロボットが登場するのですが、あんなロボットは作りたくもないし使いたくもないと強く感じました。さりとてロボットの代わりに自ら爆発物を処理することはとてもできそうにないし、他の人に爆弾処理を頼む気にもとてもなれません。では爆発物を放置して死者が出るのを見過ごせるか？と言えば、それにも耐えられそうにありません。

現代に生きる私たちは豊富な選択肢を与えられており、自分の決断は自らの意思で選択できると信じたいのですが、実のところ、それは幻想であると思い知らされる作品でした。