ちはやふる日記

映画「うん、何？」の東京公開初日の舞台挨拶を見に行ってきました。

撮影は二年前だったということで、高校生の役だった主演の皆さんも少し大人になっていましたが、映画のままに今も仲の良さそうなままでした。

「白い船」の錦織良成監督が再び島根を舞台に撮った作品です。

高校生の男の子が幼馴染の女の子に告白するまでのお話、と片付けてしまうとそれまでなのですが、主人公が通う高校の先生を演じる甲本雅裕さんや母親を演じる宮崎美子さんなど、脇を固めるベテランの役者さん達がとにかく上手で物語にどんどん引き込まれました。

映画の前半で、クスッと笑わされてしまうさまざまなエピソードが、クライマックスの伏線になっていて、最後は思わず涙腺が緩んでしまいました。

出雲の自然や風土が物語にとてもマッチしていて、もし東京を舞台にしていたら、「あんな純朴な高校生はありえないよな」と思ってしまうかもしれないところが、すんなりと受け入れることができました。少なくとも京都を舞台にしていたらエリカ姫くらい強烈な個性をぶつけないと映画が霞んでしまったかも・・・

この作品は見るたびに、どの登場人物に感情移入するか変わってきそうな、何度も繰り返し見たくなる映画でした。