ちはやふる日記

洞爺湖サミットを控えて厳戒態勢の東京・銀座で映画「ぐるりのこと。」を見てきました。

ストーリーは９０年代の凶悪事件裁判を時代背景に中年の坂を上った夫婦の絆を描いた愛情物語です。なりゆきから法廷画家の仕事を引き受けることになった、くたびれた中年男をリリー・フランキーが演じています。この男、仕事でも家庭でも全く覇気の感じられない、ただのエロオヤジでなんですが、物語のオイシイところを全部攫っていきます。ずるい！　精神的に追いつめられた妻に対して「お前が居らんようになったら・・・」と静かに語りかける夫を、あんなエロオヤジが演じるなんて、やっぱりずるい！ ^_^;

聡明で、しっかり者の妻を演じるのは木村多江さん。年齢を重ねた女性のちょっぴりエッチな部分も魅力的に描かれていて、やっぱりあのエロオヤジはずるい！ ^_^;

携帯小説で描かれる幼い恋話（こいばな）では物足りない大人にお勧めの映画でした。