字種
同じ読み(音訓)、同じ意味をもつ漢字の集まり。
字体
現代日本では、正字体/通用字体、旧字体/新字体と複数の字体ももつ字種がある。中国語圏では繁体字、簡体字など起源が同じで分化した複数の字体が存在する。
1つの字種で2つの字体を持つ例
- 旧字体 : 螢
- 新字体 : 蛍
2つの『字体』は異なる。しかし『字種』は同じ(ひとつ)である。
括弧や句読点、同の字点(々)など読みを持たない記号を含めた広い概念として『グリフ (Glyph) 』がある。Unicodeは、このグリフに対してユニークなコードを割り当てている。そこで Unicode では(基本的には)1つの字種であっても、正字体、通用体、旧字体、新字体、繁体字、簡体字と異なる字体であれば各々異なる文字コードを割り当てている。
一方で JIS X 0208 には「漢字の字体の包摂」という考え方がある。複数の字体(≒書き方の違い)を区別せずに同じ字種とする。たとえば、『高(口高)』と『髙(はしご高)』を25区66点に包摂している(1つの文字コードを割り当てている)。
字形
ハネやトメ、ハライなどの書き方の違い、活字(印刷文字)のデザイン上の違いをもつ文字の形の総称。