ちはやふる日記


うえだ映画づくり教室

2024年06月14日 10:04更新

鶴岡慧子監督から映画作り学ぶ教室 故郷上田市で、短編撮りながら|信濃毎日新聞デジタル 信州・長野県のニュースサイト

上田市マルチメディア情報センター 主催の高校生以上が対象の映画づくり教室に参加しました。講師は『まく子』や『バカ塗りの娘』の監督で先日、令和5年度の芸術選奨新人賞を受賞された鶴岡慧子さん。撮影や録音の技術指導は 映像制作会社TEAMMATE のみなさんにサポートいただき、10代から50代までの19人の参加者が映画製作を学びました。

6月8日(土) と 9日(日) の二日間で短編映画を撮影するワークショップでした。一週間前にZoomによるオンライン説明会がありましたが、実際に顔を合わせて撮影を始めるのはこの日が初めて。



うえだ映画づくり教室

映画づくり教室 撮影初日のファーストカットのロケ風景。撮影部や録音部、美術部などに分かれた参加者もまだアイドリング状態。俳優部の学生役の高校生を一人、川の向こうに行かせてボッチでした。「森の中を歩く」のプロットで森の中を歩いて虫の餌食になっていました。😅

わずか二日間の撮影期間でしたが、撮影が進むにつれて参加者同士の連携もスムースになり xxさん付きの演出部、美術部といった具合にボッチにさせない最強の現場に進化しました。👍


うえだ映画づくり教室

ロケでワンカット撮影した後は情報センターに戻って昼食。数百メートルの距離にある「旧宣教師館」に移動して建物の中で撮影させていただきました。


うえだ映画づくり教室

明治時代に建設されたアーリー・アメリカン様式を残す西洋館が平成になって上田市の中心市街地から現在の位置に移築されたそうです。趣のある素敵な建物でした。

ちなみに写真はこの建物の外壁の特徴である『下見板張り』を強調したアングルになっています。撮影部でもいけます! 😅


うえだ映画づくり教室

映画づくり教室の中で鶴岡慧子監督がモニターチェックをしている一コマ。映画監督というとカメラの横でディレクターチェアに腰掛けているイメージだったので新鮮でした。冒頭の講義で鶴岡監督から「映画監督は何もしない人」という説明がありました。ですが、監督がカメラ位置を決め、演技指導、最後に撮影結果を確認してOK/もう一回を判断する。カメラと繋がったモニターは立った姿勢で確認しやすいように高さがセットされていて撮影の間中ほぼ立ちっぱなしでした。そして感嘆したのは「OK」or「リテイク(撮り直し)」の判断を下す瞬発力。監督が迷っていたのではカメラなど撮影現場のスタッフ全員が右往左往することになるし、ましてや役者さんが不安になってしまうでしょう。作品に対する全責任を負って瞬時に判断を下す瞬発力につくづく感嘆しました。さらに感じたのは監督の判断が孤独であるということ。映画づくり教室だから丁寧な説明はしてくださるのですが、そうは言っても監督が撮ろうとしてものを限られた時間で完全に言語化できるわけではない。言語化がゴールであれば映画監督ではなく文筆家のお仕事なので違う。映画監督は俳優さんの演技も見ているけれど、部屋に差し込む光や風にそよぐカーテンの揺れも見ている。総合芸術だから大勢の専門スタッフに囲まれてはいるけれど、その全てを現場で一つ一つ相談していては埒が開かない。一瞬一瞬でOKとやり直しを判断する孤独な作業だと思いました。


うえだ映画づくり教室

バックアップに徹するつもりで複数の役割の中から制作部に立候補しましたが、ちょっとずつ前に出て、映画の演出とは関係なく高校生役の高校生が階段で転ばないように足元をライトで照らしていました。ここまではグッジョブでした。しかしリテイクを繰り返す役者さんに絶対行ってはいけないキーワード、ナンバーワン「頑張って!」を思わず言ってしましました。😱 しかし周囲で演技を見守る他の参加者も「口には出さない」けれども同じ気持ちだったのだと思います。鶴岡監督からOKがでると自然に拍手が沸き起こる暖かい現場でした! 👏



編集

連絡先 (E-Mail)

mail address