[trekking] 栂池自然園 三段紅葉 2023
前々日から前日にかけての積雪で三段紅葉になった北アルプスの栂池自然園を訪れました。一週間前の計画ではテントを背負って涸沢でテント泊をする準備を整えていましたが、雪を避けるためにゴンドラとロープウェイでお手軽にアクセスできる栂池自然園に予定を変更しました。

夜が明ける前に自宅を出発して朝7:30ごろに栂池ゴンドラリフトのチケット売り場に到着しました。中央駐車場は満車でしたが道路を挟んで反対側の第一駐車場はまだガラガラだったので、三連休の初日の割には人が少ないなと高を括っていました。

チケットを購入してゴンドラリフトの乗り場へ向かうとハイカーの列がずらーりと伸びていました。ゴンドラは次々に人を乗せて運行しているのですが、スキーシーズンでも目にすることは珍しいほどの、長い行列でした。

今年はどこも水不足のようです。

30分ほど行列に並んで、ようやくゴンドラの乗り口に辿り着きました。

ゴンドラからの絶景。白馬岳の方向には雲がかかっていましたが、頭上には晴れ間が出ていました。

栂ノ森でロープウェイに乗り換え。ロープウェイが降りてきて発車直前だったので走って向かったところ、すでに長い行列ができていました。
ロープウェイは20分間隔のダイヤを外してピストン運転をしていました。ロープウェイのプラットフォームで待ちながら写真を撮っていました。温かい服装をしてきて良かったです。

満員のロープウェイから撮影した風景。

下りのロープウェイとすれ違い。

自然園駅(頂上駅)に無事に到着して上へ向かうとすぐに栂池ヒュッテが見えてきました。
栂池ヒュッテの前で、すでにこの絶景でした。雪を被った後立山連峰と手前の紅葉のコントラストが見事でした。ちなみに栂池ヒュッテ、2023年度は営業休止中で、お隣の栂池山荘だけが営業していたので少し寂しい風景でした。

ビジターセンターを通り抜けて栂池自然園の入り口へと入ります。付近には地元テレビ局の取材も来ていました。

天狗原方面の紅葉。山の斜面に色とりどりの紅葉が並び綺麗でした。
みずばしょう湿原の紅葉。
自然園の入り口、ビジターセンターの建物を振り返って一枚。

風穴。地図ではいつも目にしているのですが、案内板をいつも素通りしていたので、はじめて風穴の場所に気づきました。

わたすげ湿原

草紅葉と池塘に映った青空の対比が綺麗でした。

紅葉の区間が続きます。

前日までの雪で綺麗になったスギヒラタケ。

この辺りの木道の雪は溶けていて、日陰に僅かに名残を残しているだけでした。このあたりまでは…

日当たりの良い場所の木道はすでに乾いていました。
雪で湿原に潤いが戻ったのでしょう。秋とは言え、瑞々しい風景でした。
ちいさなアップダウンも気持ちの良い散策でした。

白馬三山にかかった雲はとれませんが、展望湿原に向けて歩みを進めます。


日陰で溶け残った雪が増えてきました。

黄葉が綺麗ですが、徐々に足元が怪しくなってきます。

ゴゼンタチバナの赤い実。 Google Lens で簡単に調べられるようになりました。

やせ尾根にむけて徐々に階段の傾斜がきつくなってきます。ここらあたりで上着を脱いで本日の山場に向けて臨みました。

標高をあげていくと徐々に風景がひらけてきます。そして、この辺りの木道はシャーベット状の雪でスリッピーでした。


入り口から歩いてきた湿原が下に見渡せます。

白馬村の市街地方向の風景。

ピークに近づき日当たりが良くなるため、黄葉も見事でした。急な階段を写真を撮りながら休み休み登っているだけですが。

本日の最高地点。展望台からの風景。白馬三山にかかった雲はとれませんでした。

すれ違いに気を遣いながら、足元を気にして展望湿原のウッドデッキへと歩みを進めます。
展望湿原の紅葉越しの雪化粧した白馬三山。

ウッドデッキは大勢のハイカーで満席でした。
頭上には彩雲がかかっていました。
奥の紅葉と湿原に残った白い雪のコントラストも素敵でした。


雪で滑ることを懸念して、登りにやせ尾根コースを選択したのですが、反対側のコースにも雪が溶け残っていて、とても滑りやすい木道でした。

日陰には雪がいっぱい。

陽が当たる場所でも雪が溶け残り危険でした。


モウセン池の草紅葉もとても綺麗でした。
上から見下ろす池塘の風景も素敵でした。

楠川の河原で休憩しているグループもありました。

長野県警のヘリ 『やまびこ』 が、さきほどまでいた展望湿原の上あたりでホバリングを始めたため心配しながら見ていると、怪我人を釣り上げる瞬間を目にすることになりました。





自然園の入り口に立つ栂池資料館(旧栂池ヒュッテ)が近づいてきました。

自然園の入り口まで無事に帰着しました。