『死んだかいぞく』
2024年08月06日 19:27更新
上田市サントミューゼで上演された音楽劇『死んだかいぞく』を観劇してきました。
物語は腹に短剣を突き立てられて殺された海賊が深い深い海へゆっくりと沈みながら過去を回想する見立てで進んでいきます。もう死んでしまっているので今更なのですが… 😅
舞台には役者さんが6人と歌と演奏のミュージシャンが2人。ということで同じ役者さんが役柄を変えて登場してくることに観客は次第に気がつくのですが、さらにはその別の役柄に見えていた人物が実は一本の糸で繋がっていることが見えてくるという、すてきな脚本でした。
物語は生と死について語っています。財宝も能力も恋人や家族も、そして野心や情熱と言った心も、やがては色褪せて失われていく。もしかしたらゴールドやダイヤモンドよりも色褪せ易いのかもしれない。そんな無常観を描いていましたが無常だからこそ大切にしなければならないというメッセージも伝わってきました。