山岳医学に学ぶ! 安全に登山を楽しむための 対策講座
2023年08月30日 12:51更新
日本人初の国際山岳医 大城和恵 先生を講師に迎えての市民講座を聴講させていただいてきました。会場は長野救命医療専門学校。専門学校の敷地内に学校の名前を書いた救急車がとまっているのは知っていたのですが、長野県内で唯一の救命救急士を育成している学校だそうです。
登山における体調不良の予防方法や発症後の対策について勉強させていただきました。
脱水症状が進むと自己脱水でますます体内の水分が失われていく仕組み。自己脱水を防ぐために塩分などミネラルを水と合わせて接種する重要性を勉強しました。喉が渇いてから水を飲めば良いと考えていると症状が進行し、水も食べ物も体が受け付けなる怖さも教わりました。
大城先生が三浦雄一郎さんのエベレスト登頂に大城先生が帯同したときのエピソードとして、ベースキャンプから無線で上にいる三浦さんに2Lの水を飲むように指示したところ、次の無線交信のタイミングまでに1.5Lの水を飲み干していた話が語られました。指示を受けたからと言って病院であれば点滴をうけるような症状の中で、1.5Lの水を飲み干すことはなかなかできないそうですが、エベレスト山頂まで到達して生きて帰ってくる人はやはり違うと話されていました。数値目標を与えられればしっかりとクリアする。さすがだなと私も感心しました。