[snowshoe] イグルーづくり体験講習会
岳都・松本 山岳フォーラム実行委員会の主催で開催された『イグルーづくり体験講習会』に参加してきました。
朝8:40にブルーリゾート乗鞍(旧 Mt.乗鞍スノーリゾート)のやまぼうし駐車場に集合。途中の新島々あたりでは小雪が待っていたため天候を危ぶんでいましたが、現地に到着したら見事な青空が広がっていました。
スキー場のリフトを2本乗り継いでかもしかコースのゲレンデトップに到着。
講師の米山悟さんからイグルーづくりのレクチャーを受けます。
装備を整えてゲレンデ・エリアの外を小一時間ほど登ります。参加者の 2/3 ほどが自分で作ったイグルーで一泊するということで結構な装備を背負って登っています。
イグルーづくりの会場に到着。バックカントリースキーや冬山登山のツアー・コースになっているため、ときおり参加者以外の人が通ります。
講師の米山さんのイグルーづくりの実現が始まります。軽く傾斜のある開けた雪面に場所を決めます。
足元の積雪からノコギリとショベルで雪のブロックを切り出しながら周囲に積んでいきます。
大きなブロックを切り出せば土台が安定し作業効率も上がるのですが重たいので大変です。
1段、2段と雪のブロックを積み上げます。
周囲を雪のブロックで囲んでいきます。
周囲のブロックは50〜60cmですが内側をどんどん掘り起こしているため背丈ほどの高さになっています。
板のように雪のブロックを内側へと乗せていくことで屋根らしくなります。
イグルーづくりのクライマックス。積んだブロックの下側から雪の三角柱を切り出して穴の底を広げていきます。
切り出した雪の柱を2枚にスライスして屋根板にします。最初から薄い形で切り出すと折れてしまうため、太い形状で切り出して、取り出したところでちょうど良い厚みにスライスします。
今にも折れそうな天井の梁ですが、大きいと周囲の壁を重みで崩してしまうため、微妙なバランスを見ながら積み上げていきます。折れたり崩れた雪の部材は惜し気なく周囲に捨てていきます。この辺の見切りも大切みたいです。私など勿体無いから大切に使おうとするのですが、覆水盆に返らず、折れたブロックは元に戻らずでダメなようです。
入り口側の天井も出来上がってイグルーがほぼ完成。ノコギリを使って長く薄い屋根材を切り出して上に渡すのが肝のようです。
背負って上がった道具を広げてイグルーづくりに着手します。
完成したイグルーはこんな感じです。私が作ったイグルーではないですが…
男性二人がかりで作っていた背の高いイグルー。
ノコギリとショベルで雪のブロックを切り出した跡。
雪のブロックを2段目まで積み上げましたが、1段目は柔らかすぎて形が崩れていますね。2段目から綺麗に切り出す雪の層や方法を見つけて綺麗な立方体が切り出せています。本来は倍ぐらいの大きさがあっていいのですが、腰を痛めそうなので綺麗な小さなブロックを幾つも切り出しているうちに時間切れになりました。
グランドシート付きのヘリノックスチェアを広げて休憩。
イグルーの中で食べるつもりのカップヌードルでしたが雪の切り出し跡を見ながら美味しくいただきました。
たくさんのイグルーが立ち並んだ雪の斜面です。どのイグルーも雪を下に掘り進めているため屋根は高い物でも腰の高さを超えていませんでした。
上りはスキーリフトに乗車しましたが、下りはスノーシューで歩いて下ります。
綺麗に晴れて美しい風景でした。
下山して湯けむり館で入浴しました。白濁した温泉が気持ちが良かったです。
きこり風ピザを注文。信州味噌を隠し味にしているようですが違和感なく美味でした。
食事を済ませて湯けむり館を出ると既に夕闇が深まっていました。