ちはやふる日記

今年は積雪が多かったため予定より二週間ばかり位ヶ原までの区間開通が遅れた乗鞍エコーライン。ゴールデンウィークに間に合って前日の4月29日(土)から春山バスの運行が開始されたため、さっそくバスを使って雪まだ深い北アルプスの乗鞍岳を登って来ました。

乗鞍観光センターの駐車場からみた乗鞍岳。真っ青な空の下、美しい乗鞍岳の姿が見えています。前日も晴れてはいたのですが日本列島に寒気が流れ込んで一時的に雷や大雨のおそれがあるという天気予報だったため、一日山行きを見合わせて日帰りで訪れました。山小屋泊を諦めて半日の日帰りで我慢するかと思っていましたが、翌日に筋肉痛を持ち越すほどに雪山を十二分に満喫することができました。 ^_^;

三本滝バス停まで自家用車で移動しました。道路状況を確認するためのバス会社のパトロール車が入山していくところでした。前日も雪が降り始発バスの運行が危ぶまれたのですが、このパトロールの結果、無事に始発の春山バスが運行されることになりました。

三本滝レストハウスの駐車場は水たまりがバリバリに凍っていました。一番の危険箇所はここだったかも… ^_-;

春山バスを待たずに営業を終了したかもしかゲレンデをガシガシと登っていくスキーヤーや登山者も大勢いました。私も始発バスが運休になるようならば三本滝から頑張って歩いて登ろうかと考えていましたが最後まで楽な方に賭けてしまいました。^_^;

無事に運行した春山バスに乗車して位ヶ原まであがりました。バスがエコーラインをあがると早朝から徒歩で登っていた登山者やスキーヤーをどんどん追い抜いていきます。やっぱりバスは楽ですね。

位ヶ原山荘の前は麓から上がって来たバスと先ほどのパトロール車で一杯でした。一般車両は入ってこれないためこれで問題はないのですが。

バス停のある位ヶ原山荘の前は大勢の登山者や春山スキーヤーで大混雑。ちらほらと軽装の散策客もみかけました。立山の雪の大谷ほどの規模ではありませんが、それでもこれだけの高さの雪の壁は十分に見応えがありますね。

ごった返す登山者をかき分けて入山準備を整えます。バス４〜５台に満載されて人があがっているため、一時的に２００〜３００人の人が溜まっていたのではないでしょうか？

除雪された道路から一歩（２０〜３０歩？）上がると、そこは一面の雪原。乗鞍岳の稜線には白い雪煙が巻き上がっていますが、標高を上げるにつれて、その雪煙の意味を知ることになります… ^_^;

肩の小屋口にある避難小屋まで到着しました。この日はとても天気が良かったのですが、風が強いのなんの。たまらずに避難小屋の陰に隠れて一服しました。正面の斜面が乗鞍大雪渓ですが、今の時期は全体的に雪を被っているのでどこが雪渓だかわかりません。ただ八月になっても残雪でスキーが楽しめる理由は十分に納得できました。

雪紋（シュカブラ）が綺麗なので写真を撮ってみました。地面付近が白くぼんやりしているのは強風に巻き上げられた雪（氷の粒）の所為です。

アイゼンを履いた登山者やシール（滑り止め）を貼ったスキーを履いたスキーヤーが列を連ねて大雪渓の斜面を上がっています。

私も剣が峰と朝日岳のあいだの鞍部を目指して登って行ったのですがあまりの強風のため稜線の上に上がる手前で引き返しました。

凍りついたストック。ストックに大きな水滴が張り付いているようにも見えますが、雪面を吹き飛ばされてきた氷の粒がストックに張り付いています。目はゴーグルで守っていましたが無防備な頬にあたる氷の粒が冷たさを超えて痛いレベルです。ジャケットのフードにパラパラと氷の粒が当たる音がします。キャー。^_^;

下山のときにみつけたリーゼントヘアのような不自然な形の風紋

雲ひとつない青空だったのですが穂高連峰の山々は霞んでいました。

肩の小屋口あたりまで下山すると岐阜県側（飛騨エアパーク）から飛来したグライダーが２機、乗鞍岳の上空を旋回していました。なぜ岐阜県側から飛来したと分かったかといえば下山後にインターネットで検索したからですが… ^_^;

青空と白い機体のコントラストがとても綺麗でした。

山頂付近はつむじ風のように雪が吹き上がっています。麓から写真を撮るかぎりは美しい風景です。あのつむじ風の中にいたら写真撮影どころではなかったでしょうが… ~_~;

位ヶ原まで下山して、山頂方向を振り返り一枚。ここまで下山してくると先ほどの強風はどこ？というくらいに静かなです。

下りの春山バスに乗車して三本滝まで無事に下山。多くのスキーヤーやボーダーは位ヶ原を通り越して三本滝まで滑って下りているようでした。営業を終了したゲレンデを休暇村まで滑って降りているグループも見かけました。

いつもの湯けむり館で温泉に入ってマルゲリータ・ピザを食べました。ワンパターン化していますが、湯けむり館のお食事セットは外せません。^_^;