[trekking] 紅葉の千畳敷カールから木曽駒ケ岳へ
青空に恵まれた中央アルプスの木曽駒ヶ岳に日帰りで登って来ました。
今年のシルバーウィークは前半に台風が上陸し、その後も秋雨前線が日本列島を覆い続けて不安定な天候が続いたのですが、最後になって天気予報に晴れのマークが出たので喜び勇んで出かけて来ました。
写真は乗越浄土から振り返った宝剣山荘と奥に見える中岳です。
駒ヶ岳ロープウェイへの入り口となる菅の台バスセンターに朝の5時前に到着しました。周囲はまだ真っ暗ですが、すでに数百名の登山客がシャトルバス待ちの行列を作っていました。
この日の時刻表の始発バスは5:15でしたが、5:00頃から次々に臨時バスが発車して登山者を上のロープウェイ駅(しらび平駅)までピストン輸送していました。
私も早朝から並んだ甲斐があり5:30の臨時便に乗車することができました。しかし補助席に押し込まれて、山道を右へ左へ揺られるのは少し辛かったです…
山道を揺られて30分。ロープウェイの山麓駅(しらび平駅)へ到着したのが6:00頃。そこからほぼ待ち時間なしの 6:10 のロープウェイの上り臨時便に乗車することができました。それにしても、ここでもすし詰め。体力を最も使うのは実は乗り物移動でした。^_^;
すし詰めのロープウェイ車内からなんとか手を伸ばして外の風景を撮影した一枚です。ロープウェイ区間も僅かに紅葉箇所がみられますが、本格的な紅葉のピークはまだこれからのようです。
ロープウェイの頂上駅(千畳敷駅)で待っていたのは山麓に広がる見事な雲海でした。雲が多めなのが登山としては若干微妙な天候でしたが、風景はとても幻想的で素晴らしいものでした。
ロープウェイ駅の反対側に回り山側を見るとこんな感じ。山の上の方はガスに包まれています。
千畳敷カールの紅葉を愛でながら登山口へと向かいます。
ロープウェイ千畳敷駅の下にある剣ヶ池周辺です。まさに紅葉の真っ盛り。登山の後にこのあたりを寄り道したのですが、太陽に照らされて紅葉がカピカピになり鮮やかさを失っていました。やはり植物を撮るに適した時間帯は朝露に濡れる早朝ですね。
千畳敷カールの上部、乗越浄土を目指して斜面を登ります。
山の稜線にあたる乗越浄土まであと少し。しかし周囲は完全にガスに包まれています。
今回の行程で一番きつい登りを終えて乗越浄土へ到着です。しかし、やはりガスの中…
深いガスの中ですが大勢の登山客がここで一息ついていたので寂しくはありませんでした。私もここでしばし休憩。
乗越浄土で休憩していると急にガスが晴れて、遠くに富士山が望めました。先ほどまで腰を下ろしていた登山者たちが一斉に立ち上がってカメラを富士山の方角へ向けました。
富士山とは反対の方角には雲の合間から木曽谷が一瞬姿を見せていました。まるで映画のワンシーンのよう。
乗越浄土から緩やかな山道を登り30分ほどで中岳の山頂。ここまでくるとガスが抜けていき綺麗な青空が姿を見せるようになっていました。
中岳山頂もやはり大混雑。^_^;
中岳山頂から振り返ると宝剣岳の山頂まで大勢の登山者の列が続いていました。まるで「ウォーリーをさがせ!」のように大勢の登山者が宝剣岳の岩稜に取り付いています。
中岳から一度くだり木曽駒ケ岳に向けて再び登り返します。とても気持ちの良い青空とハイマツの緑のコントラストが最高でした。
飛行機雲もクッキリ!
木曽駒ケ岳山頂へ無事到着。
ですが山頂へ到着する直前でやってしまいました。デジタルカメラを落として岩に激突。全損も覚悟しましたが幸いPLフィルターだけが割れて、ズームレンズもカメラ本体も無事でした。ですが自宅に帰って、このデジカメの被害状況を確認するまで結構凹んでいました。~_~
山頂の御社に参拝。
下りの千畳敷カールでの一枚です。カメラは落下させたミラーレスからコンデジに変わっています…
下山も長い登山者の列が続きました。正午近くにはなっていたのですが、まだまだ登ってくる人とも大勢すれ違いました。またカバンをたすき掛けにしたハイキング以上登山未満のような軽装の人たちとも大勢すれ違いました。紅葉を見に来ただけのつもりの人たちが登山口の看板も無視して途中まで入って来てしまうのでしょうね。
千畳敷カールの遊歩道に寄り道して一枚。紅葉はロープウェイ駅よりも下側でピークを迎えていました。
出発時に上から見下ろした剣ヶ池まで降りて来ました。太陽が上まで上がってしまうと紅葉も色褪せてしまっていました。
ですが遊歩道の所々には綺麗な紅葉が
ハイカーが代わる代わる記念撮影をしている看板の前が一瞬無人になった瞬間に一枚。そういえば今年の一月にスノーシューでここに来て写真を撮っていました。。
剣ヶ池からのベストアングルですが、もう少し青空が欲しかったかな?このひは晴れたりガスがでたりを繰り返し、ウェアもフリースの上にレインウェアを重ね着していたかと思えば、暑くて長袖のシャツを腕まくりしたりと、来たり脱いだりが忙しい一日でした。
下りのロープウェイで30分ほどの待ち行列がありましたが、順調に麓まで下山。車を停めた菅の台バスセンターのそばのこまくさの湯で汗を流して帰宅しました。