ちはやふる日記

二泊三日で北アルプスの表銀座と呼ばれる燕岳から大天井岳、常念岳へと至る縦走路を歩いてきました。

写真は合戦尾根から見上げた燕山荘です。山の稜線にそそり立つ山小屋は、まるでアニメに登場する天空の城のようでした。

燕岳の登山口となる中房温泉まで向かう定期バスの第一便は早朝５時前。穂高の駐車場でちょっと朝ごはんを食べるつもりで２、３０分前に到着したつもりでしたがバスは満員で定刻前に早々に出発していきました。

駐車場（バス停）で整理していた担当者さんも増発を依頼する営業所への電話がパニック気味…

私も３台目にやってきた増発バスになんとか乗車することができましたが補助席までつかう大混雑で大きな荷物をもった登山客がギュウギュウ詰め。私も大きなザックを膝の上に抱えて身動き一つできない姿勢で固まっていました。

途中のJR穂高駅でも大勢の登山客が行列をつくっていましたが満員のバスは無情にスルー。

一時間強でなんとかかんとか燕岳への登山口のある中房温泉に到着。登山口までお客を送り届けて折り返してくるタクシーと何回も何回も山道の隘路ですれ違うためバスの運転手さんも運転が大変そうでした。地元のプロの運転手さん同士であれだけ四苦八苦するのだから他府県ナンバーの乗用車が混じり始めたらどうなるんだろう、という状態でした。

登山口から一時間ほどの道のりは登山客がずっと数珠つなぎの状態でした。

燕山荘のご主人の説明によると今年は紅葉が早まって一気に始まったようです。標高２３００メートルの合戦小屋あたりまで登ってくると木々が綺麗に色づいていました。

頭の中は合戦小屋での休憩だけが励み。

登山口から頂上までの道のりの約半分にある合戦小屋に到着。

街中だとすでに時期遅れのスイカですが、大量に冷やして準備されていました。

一切れ８００円のスイカを堪能。喉の渇きを癒してくれました。

ナナカマドの実が赤く綺麗に色づいていました。

紅葉で目を楽しませながら山小屋（燕山荘）のテント場まで到着。テント場は午前中ですでに一杯になっていました。

燕岳の山頂まであと少し。多くの登山客がここに大きな荷物を降ろして身軽になって頂上まで往復しているようでした。

周囲にはガスもかかっていたので私は直接燕山荘にチェックイン。

燕山荘の前も人がいっぱい

山小屋のチェックインが最先端になっていました。Webから予約しておくとWindowsタブレットに予約時の電話番号を入力するだけでプリンターから住所や予約内容の印刷された宿泊票が印刷されてでてきて、後は確認のサインをするだけ。薄暗く混雑する山小屋のカウンターで住所や電話番号を書くのは結構手間のかかる作業なので嬉しいサービスです。

部屋に案内された後は山小屋の外に出て周囲の風景を撮影して夕食まで時間を潰していました。雲上の景色は次々と姿を変えて、いつまで見ていても飽きませんでした。山小屋の周りでは、すでに宴会を始めているグループも大勢いましたが…

いましがた登ってきた合戦尾根が雲の上に浮かんでいます。尾根の形が分かりやすい。

燕岳の頂上はガスに隠れたり現れたり。

燕山荘は布団一つに二人が割り当てられる大混雑でしたが、おしゃれな調度に癒されます。

翌朝の朝食は４回戦。夕食も５回か６回の入れ替えだったのではないでしょうか？

おたのしみの山小屋での夕食

夕食の後には燕山荘オーナーの赤沼さんによる講話とアルプホルンの演奏。さすが人気ナンバーワンの山小屋のおもてなしです。

消灯後の山小屋の外に出ると満天の星空でした。