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極私的『動詞化した短縮語』

ネグる

negrectが動詞化した短縮語。無視する。たとえば、小数の場合は小数点2桁以下を切り捨てるという無視の仕方(言い方)ができるが、多項式において全体に対する影響が非常に小さい項を無視するときに使う。

サチる

saturationが動詞化した短縮語。飽和する。たとえば、オペアンプが増幅の限界を超えて、それ以上出力電圧が上昇しなくなったり、測定器の性能範囲を超えて入力したため測定値が最大値に張り付いた状態に使う。

ジャムる

jamが動詞化した短縮語。(コピー機やプリンターの)紙が詰まる。

ディグる

digが動詞化した短縮語。掘り下げる。探る。ドメイン名からIPアドレスを調べるコマンドラインツール dig の動詞。 Domain Information Groper の略。

ポチる

オノマトペのポチが動詞化した語。ネット・ショッピング・サイトで購入確定ボタンを押す。ネット・ショップから購入する。「ポチっとな」はタイムボカン・シリーズの悪役が自爆ボタンを押すときの決め台詞。


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極私的『不具合』にまつわるIT用語

デグレ

デグレード(degrade)の短縮後。劣化。悪化。ソフトウェアのバージョンアップにより機能が損なわれること。不具合が発生すること。

リグレッション

regression。後戻り。退行。回帰(一回りして元に戻ること)。「デグレ」と同義。

ロールバック

rollback。後退復帰。巻き戻し。システム障害やデータ破壊が発生したときに、正常に動作していた時点に戻して復旧を試みること。

フォールバック

fallback。縮退運転。後退運転。トラブルが発生したときに、一部の機能を制限したり代替することで急場を凌ぐこと。

ワークアラウンド

workaround。不具合が発生したときの回避策。暫定策。

バッファー・オーバーラン

Buffer Overrun。バッファのサイズを超えて隣接するメモリ領域に上書きしてしまうこと。バッファー・オーバーフローと同義。

バッファー・オーバーフロー

Buffer Overflow。バッファのサイズから溢れて隣接するメモリ領域に上書きしてしまうこと。バッファー・オーバーランと同義。

アウト・オブ・バウンズ

Out Of Bounds。(メモリアクセスの)境界越え。バッファー・オーバーランとほぼ同義であるが、上書きだけではなく読込みの境界越えも包括する用語。


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スキュー (skew)

日常英語

  • 斜めにする。
  • 歪ませる。

IT用語

  • プリンター : 斜行(しゃこう)。用紙が真っすぐに給紙されないこと。用紙搬送機構の不調により斜めに送られること。
  • グラフィックソフト : 図形を斜め(平行四辺形)に傾かせること。
  • 電子回路 : 配線経路長の差によって生じる信号伝送遅延時間の差。

極私的『停止』に関わるIT用語

Halt (ホルト)

停止する。
ギャング映画で「Halt!」と叫べば「動くな!」の意味。
本来の語義にはネガティブな意味(故障による停止)は含まれていません。また、Z80をはじめ、往年のマイコンの停止命令(ニーモニック)が HALT でした。 "Holt" は綴り間違いです。
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短縮語 FW

Firmware

ファームウェア。電子機器を制御するためにあらかじめ書き込まれたソフトウェア。ハードウェアとソフトウェアの中間に位置付けられる。英単語の "firm" には「固い」、「安定した」という意味がある。過去においてはファームウェアはマスクROMなど書換不可の記録媒体に書き込まれておりバージョンアップは想定していなかった。しかし、近年のインターネットの普及やフラッシュメモリの低価格化、脆弱性の改善などのためファームウェアも頻繁なバージョンアップの対象となることが増えた。

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ロット不良

(製造)ロットとは同一の条件(工場や生産ライン、部品、生産期間など)で生産する最小単位。
出荷前の抜き取り検査や出荷後のクレームで一定割合以上の不良品が発生した場合はロット単位で不合格品として扱い、出荷停止や製品回収の対象とする。これがロット不良である。自動車や家電製品のようにシリアル番号が製品に記されていてロットは消費者からは分からない場合もあるし、半導体部品のようにロット番号だけが記されている(シリアル管理されていない)場合もある。

極私的『試作機』の呼び名

試作機や量産機の呼び名。呼び名や意味は業界や企業によって様々です。下記の説明は一例です。

BB
Breadboard
(1) 電子回路の試作、実験を行うための基板。 (2) ソルダレス(半田付け不要の差し込み式)ブレッドボードの略。 (3) 外装やフレームを省略して基板と電子部品だけで構成された(開発初期段階の)試作機。
ES
Engineering Sample
技術試作機。技術的な実現可能性を検証するための試作機。開発対象とする製品に対して、主要な機能や性能の確認を目的としている(一部の機能や性能が省かれている)ことが多い。
複数のバージョン(世代)のESが存在するときは、ES1, ES2, ES3, …と後ろに数字をつけて区別する。ソフトウェアとは異なり、ハードウェアの試作機は細かくバージョンを刻むことは稀である。稀ではあるが ES2A, ES2B などというバージョンの刻み方をすることもある。😅

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極私的『物騒』なIT用語

IT業界で慣用的につかわれる物騒な言い回し。

1. 殺す

1.1. 意味

  1. 停止する。終了する。

1.2. 用例

  • 親を殺す。( ⇒ 親プロセスを強制終了する。)
  • 不要になったプロセスをkillする。

1.3. 広辞苑 第7版

② おさえつけて勢いをそぐ。おさえて活動させない。
[用例] 息を殺す。才能を殺す。

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