ロール (Roll)
- A device : VBUSを通じて電力を送る(供給する)デバイス
- B device : VBUSを通じて電力を受ける(消費する)デバイス
OTG (On-The-Go) 非対応機器
VBUS送受方向 (Role) | |
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Host | 送電側 (A device) |
Device | 受電側 (B device) |
- 非OTG機器においては、電力を供給する方向はホストからデバイスへ一方向である。
- つまり USBホストは A device, USBデバイスは B device で固定である。
OTGフル対応機器
デフォルトのRoll | オプショナルなRoll | |
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Host | 送電側 (A device) | 受電側 (B device) |
Device | 受電側 (B device) | 送電側 (A device) |
USB-OTGではロール(電力供給の方向)は可変・相対的である。ホストであっても「B device (受電側)」、デバイスであっても「A device (送電側)」として振舞うことができる。このようにロールを切り替えることができるデバイスを Dual-Roll Device と呼ぶ。
IDピン
USB 2.0 Type-A, Type-B
下記の4ピン
- VBUS
- GND
- D+
- D-
IDピンはコネクタ上には存在しない。
Mini USB Type-A (mini-A), Mini USB Type-B (mini-B), Micro USB Type-A (micro-A), Micro USB Type-B (micro-B)
下記の5ピン
- VBUS
- GND
- D+
- D-
- ID
USB-OTG非対応デバイスは、ホスト側のIDピンはGND, デバイス側のIDピンはNC(Not Connected)としている。
Dual-Roll (OTGフル対応) の機器は
- Session Request Protocol (SRP) で『送電側』と『受電側』を決める。
- 送電側(A device)に決まった機器はIDピンをGNDに落とす。
- 受電側(B device)に決まった機器はIDピンをNC(Not Connected)に切り替える。
- Host Negotiation Protocol (HNG) で『ホスト』と『デバイス』を決める。
OTG機器は接続されると、最初にSRPで送受電の方向を決めて電力供給を開始する。次にHNGでホストとデバイスを決める。
SRP非対応のUSBホスト機器はIDピンをGNDに落とすことで、必ず『送電』側として振舞うことができる。このようにして、『USB-OTG(SRP)非対応のUSBホスト機器』と『Dual-Roll対応機器』が接続された場合でも、両者が適切に振舞うことができる。
ちなみにVBUSが供給される期間を "Session" とよぶ。
なお、A device は節電のため VBUS への送電を停止することができる。たとえば B device のマウスがバッテリー内蔵でVBUS経由の受電の必要がないときは、SRPでセッションの要求をしなければよい。