複数のプロジェクトから構成される Visual Studio のソリューションにおいて、Visual Studio からアプリを(デバッグ)起動するときは、適切なプロジェクト(実行ファイルを生成するプロジェクト)を「スタートアップ プロジェクト」に設定する必要がある。
(例)たとえば1つの実行ファイルと2つのライブラリ(DLL)で構成されるソリューションにおいては、実行ファイル(を作成するプロジェクト)を「スタートアップ プロジェクト」として設定(選択)しておく必要がある。
Visual Studio 20xx は、「スタートアップ プロジェクト」の設定を(隠しファイルである)Solution User Option file (.suo) に保存する。そして .suo ファイルが削除されたり、 .suo を共有していない複数のVisual Studio 環境の間で、「スタートアップ プロジェクト」の設定の齟齬(間違い)が生じる。
実行エラーの例
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"xxx.lib" は有効なWin32アプリケーションではありません. |
暫定解決策
実行エラーが生じたときに「スタートアップ プロジェクト」を(再)設定する。
抜本解決策
Visual Studio 20xx は Solution User Option file ( .suo ) がみつからないとき、ソリューションファイル ( xxx.sln ) の先頭に記述されたプロジェクトを既定のスタートアップ プロジェクトとみなす。そこでソリューションファイルをテキストエディタで直接編集して、適切なプロジェクトを記述の先頭に移動する。