光センサーに対する外光の影響が大きいことに気付いて、光センサーの受発光部を絞ってみました。
横から見ると三角錐の頂点を切り落とした形状になっています。
光センサーを発光させると、絞りの形がくっきりと浮かびます。 🙂
幅 3cm の黒ラインの上を直角に横切る方向に走行体(光センサー)を水平移動させて絞りがあるときとないときの感度の違いを測定しました。
光センサーの受発光部を絞ったことで、ダイナミックレンジが 4dB 程悪化した結果は折り込み済みでしたが、絞りの効果を期待した白と黒の境界でのエッジの立上がり/立下りが、ほとんど改善しませんでした。
残念 😉
そこで受光素子(フォトトランジスター)のスペックシートを探してみました。
スペックシートのデータによると上のグラフのように光センサーの正面(±15度付近)方向に高い感度を持つことが分かりました。
NXTに使用されているフォトトランジスターのスペックシートの適用例にはフォトインタラプターが挙げられていることから、意図的に強い指向性がある部品を選んでいるようです。
ということで光センサーの絞りは大きな効果を期待できないようです。つくづく残念。 😉
ついでに受光素子の波長特性も調べてみました。
※当初、誤った部品のグラフを掲載していたため、正しいグラフに差し替えました。 2009/06/09
波長 900nm 付近に感度の強いピークがあることがわかります。
フォトトランジスターの一般的な特性どおり、近赤外線の波長領域に強い感度をもっていました。
ちなみに、この光センサー絞りには、さらに大きな欠点があります。
大会当日の車検が通らない。残念!