オープンハードウェア ワークショップ vol.01 by Mashup Awards

今年で10回目の開催となるMashup Awardsのプレイベント(ハッカソン)に参加してきました。2日間 計18時間のイベント期間内で、チーム作りからシステム開発、作品発表までを駆け抜ける怒濤のスケジュールで言葉通りエンジニアのマラソンそのものでしたが終わってみるとあっという間でした。

MediaTechnologyLabo

銀座の路地を抜けビルの階段を地下に下りると高級ラウンジを彷彿とさせる調度品や照明で演出された都会の大人の雰囲気漂う素敵なイベントスペースでした。北アルプスを仰ぎ見ながら仕事をするのも良いものですが、たまの気分転換に都会の雰囲気にどっぷりと浸るのも楽しかったです。 😀

まず最初に今回のワークショップにハードウェアやサービスを提供(貸出)してくださる企業/プロジェクトの担当者さんからの各社5分程度の説明です。

次にこの説明を聞いたハッカソン参加者 約30名が自己紹介と今回のハッカソンでどんな作品を作りたいかを各3分ほど発表します。

私の発表ボードはこんな感じです。

アイデアシート

この発表をうけてShortDatingによるチーム作りをしました。
まず私と同じようにFourBeatとMindstorms EV3をつかってゲームを作ってみたいという方がいらしたので最初に声をかけて2人ペア成立。mbedを使って通信デバイスを作ってみたいという方が2人いたので合流して4名のグループに。『仕事求む』で合流チームを探している方に加わってもらって計5名のチーム編成になりました。

私たちのチームは以下の3つのハードウェア(ガジェット)をつかって作品制作に取り組みました。

LEGO Mindstorms EV3
Mindstorms EV3
FourBeat
FourBeat
mbed
mbed

そして、この mbed が二日目には可愛らしいクマのパペットに収まっていました。 😀

Puppet

各ハードウェアはネットワークでクラウドサービスの Parse につなぎデータをやり取りすることにしました。

データフォーマット

Parse.comを介してやりとりするデータのフォーマットを取り決めた仕様書です。かなりフワッとした仕様ですが、あっという間に実装から動作まで漕ぎ着けるチームの皆さんのスキルにびっくり。わたしも何とか後から追い付いてREST APIの実装を間に合わせることができました。一日目はMindstormsがWi-Fiにつながらない、という壁に突き当たり全く進捗がなかったので… 🙁

Mindstorms EV3を外部からコントロールするための試行錯誤

  1. Mindstorms標準ファームウェアでWi-Fi接続

    Wi-Fiアクセスポイントのパスワードの非英数文字がMindstormsから入力できずに断念

  2. ev3devをSDカードからブートしてWi-Fiアクセス

    USB-WiFiドングルを認識せず断念

  3. Windows 8.1とBluetooth SPP接続

    仮想環境のゲストOSがBluetoothドングルを認識せず断念

  4. Windows 7とBlueotooth SPP接続

    SDKがVisual Studio 2013(Windows 8)以降のサポートで断念

  5. ev3devのUSB Ethernet NetworkingでPC経由のインターネット接続

    Windows 7が適切なUSBデバイスとして認識せず断念

  6. USB-Serial接続

    (XMODEMやkermitといった)ファイル転送手段がみあたらず断念

  7. アフレルさんからモバイルWi-Fiルーターを借用

    成功! でも一日目は終了… 🙁

システム構成

最終的なクラウド相撲のシステム構成です。当初はMindstorms EV3の内部でRubyスクリプト(mruby)を実行して直接クラウドと繋げるつもりだったのですが、mrbgemsでどうこうする残り時間もなく急場凌ぎでPCを介在させました。 🙁

最終的に出来上がった作品は、FourBeatのゲームボタンを連打したり、mbedが入ったクマを振り回した 😉 情報がクラウドに上がり、その結果をもとにMindstorms EV3が腕相撲をして勝敗を決める、というゲームにまとまりました。

作品プレゼンの結果、私たちのチームは3つの企業賞《 ARM(mbed)賞、アフレル(Mindstorms EV3)賞、ピグマル(FourBeat)賞 》を頂くことができました。ありがとうございます。

記念撮影

賞品のmbedを手にニッコリ記念撮影です。

主催者の用意したシナリオ通りにプログラムを書いたり部品を組み立てるワークショップでも半日〜一日かかるのが一般的ですので、二日間のイベントでどこまでできるか不安でしたが、最後の発表までチーム一丸となって無事に着地することができて、とても感動しました。これまでのカンファレンスやワークショップ参加では、いつもTwitterで呟きどおしのことが多いのですが、今回は一言も呟く余裕もなく、全ての発表が終わった後は完全に放心状態で完全燃焼の二日間になりました。

北アルプスの3000m級の山から下山した直後は、疲れを全身に感じて二度と登りたくない、と思っているのだけれど、だんだん疲れが抜けてくると再び挑戦したくなってくる、ちょうど今そんな微妙な気分に浸っています。 😀

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください