Developers Summit Day0 『センサー&デバイス祭』

デブサミ(Developpers Summit) 2014 の前日祭 『Day 0 Featuring Tokyo MotionControl Network センサー&デバイス祭』に参加してきました。
KinectやLeap Motionに代表されるモーションコントローラーを使って企業の枠を超えておもしろいことをやってみよう、というコミュニティー “Tokyo MotionControl Network” のみなさんとDevelopers Summitの共催イベントです。
やはり一番印象に残ったプレゼンテーションは先月『インテル Perceptual Computing Challenge』でグランプリーを獲得した株式会社しくみデザインの中村俊介さんによる”KAGURA for PerC”のデモンストレーションでした。

WIRED : インテルの次世代UI開発コンテストで世界一!しくみデザインのインタラクティヴデザイン

大きなスクリーンと大音量の音響設備をつかい”KAGURA”で演奏している中村さんが一番気持ち良さそうにみえる、そして、ユーザーが心地よく体感することができるUX(User Experience)こそが全てだということが、真に肌から伝わってくるプレゼンテーションでした。

一方でデザイナーとプログラマーの対立軸と相乗効果がよく見えたプレゼンでした。デザイナーである中村さんに続いて、プログラマーである中茂さんが登壇すると「デザイナーは、よくわからない要求をプログラマーに突きつけてくる」といった言葉が発せられ、会場に大勢詰めかけていたソフトウェア開発者の共感を誘っていました。 😀

例として持ち出されていたのは演奏(操作)空間の奥行きを表現するための波の表現。モーションコントローラーはカメラからの距離(ユーザーから見ると前後の奥行き)を検知するのですが、それを表現するために水面に生じる波の効果を表現として使っています。ユーザーが自分の左右で手を動かすとアイコンで表現されている楽器を演奏できるのですが、前に手を伸ばして(仮想の)水面に手を突っ込むとアイコンの位置を動かしたり入れ替えたりすることができます。文字で表現するとじれったい… 😉

できあがったものを見せられると、最初からそんなものだったんだろうと思ってしまうのですが、プログラマーである中茂さんは波の伝搬速度や継続時間を微妙に調整して、ユーザー操作の邪魔にならない快適なパラメーターを求めて幾度も調整したそうです。ただ、その苦労はユーザーには伝わらない。でも、その伝わらないこだわりに時間を費やせるようにマネージメントするのがプログラマの仕事、とおっしゃっていたことが勉強になりました。


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